「なめてますよ」尾形大作氏、自民・大阪支部長解任へ…就任時から噴出していた「地元の悪評」

 

　10月17日、自民党は、次期衆院選の公認候補予定者となる大阪18区支部長の尾形大作氏を解任する方針を固めた。

 

　尾形氏は1986年に発売した「無錫旅情」が130万枚以上を売り上げる大ヒットを記録した演歌歌手で、8月に支部長に選任されたばかり。だが、「地元活動が少なすぎる」として、支部長解任を求める声が地元から出ていたという。

 

　本誌は、尾形氏が支部長に決定した際、地元で噴出した悪評を8月2日に報じている。尾形氏が支部長に決定したことに、大阪18区の関係者は大阪弁でこう憤った。

 

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「尾形さんに決まったという話は、7月31日の夕方に聞きました。彼は18区に縁もゆかりもないですやんか。前職の方も手をあげていましたけど、事前に外されたみたいで、結局、最初から決まっていて、公募なんて体裁だけの出来レースじゃないかと思いますけどね」

 

　尾形氏の抜擢に、地元も困惑しているという。

 

「官僚出身とかしっかりとした方が来るのかなと思っていたんやけどね。演歌歌手って……。だからダメというわけではないけど、尾形さん、もう60歳でしょ？　『刷新』を掲げるくらいだし、若い人を期待していたけど、ガックリですわ。もう、応援は形だけになるやろな。しかも尾形さん、そんなに有名じゃないですしね。

 

　やっぱり地域性があって、郷土への愛を持って、国政を頑張って、それから地域のことも一生懸命にしてもらうということになりますやんか」（同）

 

　当時、この関係者は、自民党全体への不満も漏らしていた。

 

「どうせ惨敗ですわ。もう、こんなの戦う前からわかってます。尾形さんを引っ張ってきたのは、西村（康稔）経産相だという噂も……。となると、西村さんが所属する安倍派の意向が働いているのかもしれません。尾形さんはずっと地元の福岡で活動していた人ですよね。それがいきなり大阪18区ですから、なめてますよ。

 

　だいたい、選挙を仕切っている茂木（敏充）幹事長自体が大阪をなめてます。茂木幹事長は今年1月に大阪に来たときも、維新の幹部と焼き鳥屋で会食してますもんね。

 

　ただ、尾形さんに関しては、演歌歌手だということ自体が悪いとは思ってません。会ってみて『立派な人物や』ということになれば、また考えないかんけど。まあ、大阪は混乱が続きますね」（同）

 

　だが、結局、尾形氏は地元・福岡での歌手活動などを優先。周囲に対し、「何もしなくていいから出てくれと言われた」などと説明したという。地元で会って「立派な人物や」と感じる機会もなかったわけだ。

 

　尾形氏の支部長解任は、週内にも公表される見通し。SNSでは《これは完全に選んだ側の責任》として、茂木幹事長らの責任を問う声があがっている。

( SmartFLASH )