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大阪万博、ついに「移動は他人の車で」…空いたスペースには「回転寿司」と「クイズ部屋」のトホホ

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.10.18 17:49 最終更新日:2023.10.18 17:54

大阪万博、ついに「移動は他人の車で」…空いたスペースには「回転寿司」と「クイズ部屋」のトホホ

ガンダムパビリオン構想を発表する吉村洋文知事(写真:つのだよしお/アフロ)

 

 10月17日、大阪府の吉村洋文知事は、一般ドライバーが乗客を運ぶ「ライドシェア」について、2024年秋から1年間、府内での導入を目指す意向を表明。2025年4月開幕の大阪・関西万博でも交通手段としての活用を見込んでいるという。

 

 吉村知事は、「タクシー不足は全国的な課題だ。交通需要が高まる大阪・関西万博の期間に限定したライドシェアを実現すべきだ」と強調。「(導入により)いろいろな課題が出ると思うが、改善すべき点があれば改善して国全体に広げていければ」と語った。

 

 

 大阪万博では、「空飛ぶ車」が飛び交う予定だった。

 

 8月6日、「関西コレクション」にコスプレ姿でサプライズ登場した吉村知事は、こう万博をアピールしていた。

 

「いまはないんですけど、万博のときには空飛ぶ車といって、大阪のベイエリアを、普通の人が自転車に乗るみたいに、空飛ぶ車に乗ってぐるぐる回っているのを、万博でやります。だからぜひ、若い世代の人も空飛ぶ車に乗ってもらいたい」

 

 だが、10月12日、共同通信が《空飛ぶ車、万博に量産間に合わず 安全認証遅れ、調達は最大数機》と題する記事を配信。空飛ぶ車がわずか数機では、吉村氏が語ったように、「普通の人が自転車に乗るみたいに」空を飛ぶことは難しい。万博では、「移動は他人の車で」ということになりそうだ。

 

 空飛ぶ車だけではない。

 

「万博協会は、回転寿司の『くら寿司』が会場内で『未来の食』を体験できる施設を展開することを内定。実際に営業することを2022年9月に発表しています。パビリオンの工事がいっこうに進まないなか、15日、朝日新聞は『(余った土地を)回転ずしにすればいい』という万博協会関係者の投げやりな声を伝えています。

 

 10月17日には、万博を盛り上げる『スペシャルサポーター』に、クイズプレーヤー・伊沢拓司さんが中心となって運営する『QuizKnock(クイズノック)』が就任したと発表。今後、国内外で万博をPRする予定です。

 

 この発表は、『民間パビリオン構想』を広める会で公表されたもの。万博協会は、会場でおこなう一般参加イベントを募集していますが、具体的な内容として【「まつり」のような参加型】【ダンス、音楽、お笑いなどの発表型】【文化や芸術を発表する展示型】の3つをあげています。

 

 要は、斬新なコンテンツに乏しい大阪万博で、楽しめるのは一般人の発表とクイズばかりになりかねないのです」(政治担当記者)

 

 パビリオンの建設が遅れ、会場建設費のさらなる上振れが想定されるなか、どんどんしょぼくなる大阪万博。

 

 10月17日には、大阪府が提供する生成AIを活用したチャットサービスが、万博に関する質問について「残念ながら中止」と回答するケースがあると毎日放送が伝えている。

 

 大阪府が9月から提供を始めたサービス「大ちゃん」に「大阪の万博は中止ですか?」と質問したところ、「ええ、残念やけど中止やね」などと答えたという。

 

 中止を求める声が高まっている大阪万博について、大阪府が提供するAIチャットが「万博は残念やけど中止」と回答したことに、SNSでは失笑が多く上がった。

 

《めちゃくちゃ優秀な生成AIじゃないですか……腹痛い……》

 

《AIの大ちゃんにさえ「中止やね」と言われる万博www》

 

《自前のAIにすら愛想を尽かされてる》

 

 吉村知事は、「空飛ぶ車」について10月17日、自身のX(旧Twitter)にこう書きこんだ。

 

《万博で空飛ぶクルマを諦めたんですかと今日聞かれたが、一切諦めてません。共同が「量産」断念とか記事を出し、朝日もコメント切り抜きで乗っかってたけど、政府も大阪も、もともと事業者に万博時の「量産」を求めてない。

 

 目標は万博会内と兵庫や大阪等に複数のポートを設置し、一般の人を乗せてニ地点間飛行、移動手段とし商用運航すること。空飛ぶクルマは将来必ず空の移動革命になる。最後まで絶対に諦めない》

 

 こんな強弁を続けているようでは、国民から愛想を尽かされることになりかねない。

( SmartFLASH )

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