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「100歳祝い100万円→20万円」の奈良県野迫川村「1万円でいいじゃん」「ズバッと廃止」さらなる減額求める声

社会・政治 投稿日:2023.10.21 18:08FLASH編集部

「100歳祝い100万円→20万円」の奈良県野迫川村「1万円でいいじゃん」「ズバッと廃止」さらなる減額求める声

野迫川村は雲海がよく発生することで知られる(写真・共同通信)

 

 人口約330人で、離島を除いて全国でもっとも人口が少ない自治体である奈良県野迫川(のせがわ)村は、100歳の村民に交付する「長寿祝い金」について、これまでの100万円から20万円に減額することを決めた。2024年1月から実施する。10月20日、毎日新聞が報じた。

 

 これまで、村で20年以上暮らして100歳を迎えた住民に、村長が目録を手渡し、現金を振り込んできた。最近では、2021年度に2人へ贈ったという。

 

 だが、高額の祝い金の交付が財政に与える影響を考慮して、減額を決めた。村は「減額は心苦しいが、住民が長く健康で暮らせる安心安全な村づくりを目指していきたい」としているという。

 

 

 地域再生事業家の木下斉氏は10月21日、自身のX(旧Twitter)にこう書きこんだ。

 

《地方税は約6700万、地方交付税交付金約9.2億、他の地域からの分配で成り立ってる村で、地元の老人に100万渡すとか、マジでどうにかしてる無用な制度》

 

 SNSでは、減額したとはいえ、20万円を「長寿祝い金」として支給することに対して疑問視する声が上がっている。

 

《20万円でも高すぎない? 1万円でいいじゃん。その年で本人何に使うの? 大金渡したって家族がウハウハするだけ》

 

《長寿を祝うお金があるなら村内の出産祝や結婚祝いに回してあげて欲しい これからを担う人達を優先してあげてそれでも余裕があったら御年寄にもお祝いすればいい》

 

《まだ20万円出すのか。ズバッと廃止したほうがいいよ》

 

 3月には、秋田県仙北市議会で、80歳を迎えた市民に5000円を支給する「敬老祝い金」の廃止案が、反対多数で否決された。

 

 市は浮いた財源を子育て支援に充てるとしていたことから、SNSでは《子育てより老人優先ですね》などと批判的な声が上がっていた。

 

 一方、9月18日の敬老の日を前に、NHKが報じたところでは、仙北市では満100歳の住民に10万円を支給。愛知県飛島村や三重県川越町では、満100歳で100万円が支給されるという。

 

 各自治体で対応が分かれる「敬老・長寿祝い金」。奈良県野迫川村の判断は、ほかの自治体に波及することになるだろうか。

( SmartFLASH )

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