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「延命治療しなければ孫の世代の生活よくなる」に議論紛糾…ひろゆきも参戦「自然な看取り」すべきかどうか
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.10.29 19:20 最終更新日:2023.10.29 19:26
クアルコムで日本法人社長、ソフトバンクで取締役副社長を歴任した松本徹三氏が10月27日、Xにこんな投稿をおこなった。
《良い高齢者は頑張ってもっと仕事をしてほしい。悪い高齢者は何もせず趣味に生きてほしい。普通の高齢者はそれなりに仕事もして心豊かに生きてほしい。しかし、全ての高齢者が「延命治療は望まない」と宣言してほしい。これで孫の世代の生活は少しは良くなります。》
これは、《「老害」をもたらす悪い高齢者を排除して「老益」をもたらす良い高齢者を増やしていくしかありません》という文章の流れで出てきたものだ。延命治療を拒否することで、膨張する医療費が減れば、若い世代の負担も減るということだろう。
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そして、冒頭の投稿を引用するかたちで、実業家のひろゆき氏も、27日にXに、
《「全ての高齢者が『延命治療は望まない』と宣言してほしい。これで孫の世代の生活は少しは良くなります。」
周りのことを考える高齢者ほど免許を返納する。延命治療拒否も、次の世代のことを考える人ほど社会を去り、免許返納しないとか自我を優先する高齢者ほど社会に居続けるという構造に、、》とつづった。
「ひろゆき氏は、29日には、日本医事新報社の記事を引用して《「スウェーデンでも高齢者が食べられなくなると点滴や経管栄養を行っていましたが、ここ20年のうちに行わなくなりました。今は、点滴や経管栄養を行わず、自然な看取りをします。」 おいらの考えはスウェーデンに近いのですが、日本では少数派の考え方のようですよ》と投稿しています。
『延命治療は必要なのかどうか』、これは現在の社会事情と死生観に通ずるとても重い内容ですから、ネットでは賛否両論、さまざまな意見が書き込まれている状況です」(週刊誌記者)
ひろゆき氏の書き込みに対する主な反響として、
《延命治療は本人はあまり望まないかも、、、家族のエゴかも》
《胃ろうしても行きたいと思う人はいるし、家族も願ってる可能性があるし、難しい問題ですよね》
《間違ってはいないけど、『生きててくれてるだけで良い』と、そこに幸福をかじる人もいるんですよね ま、経済事情を考えてそう宣言すればいいのになって場面があるのは事実》
《目の前にいる人間相手ではなく、『高齢者』という漠然とした記号だけだと、そこに情を込めるのは難しくなるでしょうね》
《私の母も点滴や経管栄養での延命治療を行いましたが 本人の意思ではなく 生かされている状況で 1日でも長く…という思いはありましたが 家族の勝手な思いで 父は母を自然看取りしたかったようでした》
などがあった。
その後、ひろゆき氏は、安楽死についてどう考えるか問われ、《厳密な意志確認を複数の医師がする安楽死施設はあったほうが良いと思っています。》と応じている。
「死」にも意思表示が必要な時代なのかもしれない。
( SmartFLASH )