社会・政治
小泉進次郎「上から目線」の引き継ぎ書に大ヒンシュク
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.09.25 11:00 最終更新日:2017.09.25 11:00
〈私が平成27年10月に農林部会長に就任してからの約2年間は、まさに「農政新時代」とも言うべき農政の転換期であった。〉
自慢とも取れる一節から始まる「引き継ぎ書」。差出人は、小泉進次郎・自民党筆頭副幹事長(36)だ。約2年間務めていた党農林部会長を離任するにあたり、後任の野村哲郎参議院議員(73)に手渡したもの。これが、党内の顰蹙を買っている。
「部会長の交代で、全13ページもの文書を後任者に渡すのは、前例がない。野村氏は、鹿児島県のJA常務理事を経て政界入りし、2008年には農水大臣政務官を務めた筋金入りの農水族議員だ。野村氏にはプレッシャーを与えただろうが、その道の先輩議員に対して、上から目線もはなはだしい」(自民党関係者)
しかもその内容は、後任に宿題を突きつけるように、農政が抱える課題を細かく示すばかりでなく、〈小泉進次郎農林部会長在任中の主な出来事〉と題し、A4用紙3枚にわたって “自分の実績” を列挙する箇所も。こんな内容に、さっそく疑問の声が上がっている。
「進次郎氏がJA(農業協同組合)グループに対し、農薬や肥料、農機などの価格を下げるように求めたことは評価されています。一方、米の生産調整(減反)廃止による収入の不安定化、それを補うはずの戸別所得補償制度が打ち切られ、中小零細農家の不安感が高まっています。そこに手を打たずして離任するわけです」(農政担当記者)
なぜ、実績を示す必要があったのか。じつは、進次郎氏にはライバルがいる。
「進次郎氏は内閣改造で農水相に抜擢された齋藤健衆議院議員(58)を意識している。齋藤氏は、前任の農林部会長で、その後農水副大臣を務めた、同じ当選3回生。安倍総理が齋藤氏を農水相に起用したのは、入閣要請を断わり続けた進次郎氏へのあてつけとみられている」(自民党議員秘書)
同期に先を越された進次郎。わが道を歩むほかない。
(週刊FLASH 2017年9月12日号)