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北朝鮮にはまだアメリカ人が在住「トランプ大統領」の二枚舌

社会・政治 投稿日:2017.09.27 06:00FLASH編集部

北朝鮮にはまだアメリカ人が在住「トランプ大統領」の二枚舌

米国完全壊滅を目指す北朝鮮(公式サイト「わが民族同士」より)

 

 トランプ大統領と金正恩労働党委員長の間で飛び交う「言葉のミサイル」はエスカレートする一方だ。トランプ氏が「北朝鮮を完全に破壊する」と脅せば、金正恩氏は「太平洋で水爆実験を行う」とやり返す。



 ついには「宣戦布告」との言葉まで登場し、このままでは、ホーキング博士が予測するように、「人類最後の日」が現実のものとなるかもしれない。



 両氏とも敵対する人間の命を奪うことには躊躇しない性格だ。トランプ氏の場合、大統領に就任してから、イスラム国の掃討作戦と称して2200人以上を殺している。ひと月当たり360人である。オバマ大統領の時代には、空爆等で犠牲になった民間人の数はひと月平均80人であった。



 一方、金正恩氏は権力を掌握した2011年以降、340人を処刑したとされる。両者とも “血なまぐささ” では似た者同士といえようか。



 とはいえ、トランプ氏の場合は、二枚舌は当たり前。交渉(ディール)を有利に進めるためには、「ウソも平気」という性格であることを肝に銘じておく必要があろう。



 例えば、「北朝鮮と取引する国とはアメリカとの経済関係を遮断する」と言いつつも、ピョンヤンにある平壌科学技術大学には70人ほどのアメリカ人の教授やスタッフが毎学期ごと派遣されていることには触れようとしない。



 こうしたアメリカ人専門家たちは最先端の科学技術を北朝鮮に伝授しているのである。いわば、間接的に金正恩体制を支えているといっても過言ではない。



 他にも、アメリカの元国連大使ビル・リチャードソン氏曰く「アメリカの人道支援活動家や医療チーム、宗教ボランティアが北朝鮮内で親身になって働いている」。



 実は、アメリカのキリスト教の教会がピョンヤン市内で運営する学校では600人の北朝鮮の子供たちが英語で授業を受けている。



 こうしたエリート校で学べるのは北朝鮮の教育省が選んだ生徒に限られていることは言うまでもない。朝鮮労働党の幹部の子弟が中心である。これこそアメリカ流の「対北朝鮮外交」の一端に他ならない。



 平壌医科大学病院にはアメリカ人医師も常駐し、20年以上にわたり北朝鮮の市民へ医療サービスを提供。また、1990年代半ばに発生した洪水や飢饉を受け、アメリカの宗教団体が中心となり、地道な人道支援活動を強化してきた。



 食糧援助に止まらず、農業技術の移転や水路管理をはじめ、健康や教育関連のサービスなどを年々充実させてきている。トランプ政権が誕生した後にも、新たに5台の救急車が贈呈されたばかりだ。



 確かに、北朝鮮によるミサイル発射や地下核実験の影響で、去る9月1日からアメリカ国務省はアメリカ人の北朝鮮訪問に制限を課すようになった。
 また、平壌科学技術大学のアメリカ人はすでに全員帰国した。



 しかし、人道支援の分野に関しては例外を設けている。危機的状況が最悪の事態に陥らないように、最後の頼みのチャンネルを維持しようとの深慮遠謀と思われる。



 こうした北朝鮮で活動するアメリカ人に帰国命令が出されない限り、綱渡り交渉が継続していると理解すべきであろう。

(国際政治経済学者 浜田和幸)

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