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「政権に向けられる目は厳しい」「選挙で勝てる体制を」小渕優子氏が発言続けるも、いまだ霧消しない「ドリル優子」の呪縛
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.11.06 15:57 最終更新日:2023.11.06 16:03
9月の自民党役員人事で、「選挙の顔に」と岸田文雄首相が選挙対策委員長に起用した小渕優子衆院議員(49)。
しかし、2014年、経産大臣のときに発覚した政治資金問題で、事務所にあったパソコンのハードディスクがドリルのようなもので破壊されていたことから命名された「ドリル優子」が蒸し返され、本来の活動ができなかった。
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「なにかニュースで話題になると、必ずSNSで『ドリル優子』が出てきます。10月22日の衆院長崎4区補選では、19日に選挙区入りした小渕さんでしたが、応援演説することはなく、自民党市議など “内輪” の面々と話す程度でした。小渕さんが表舞台に出ると逆効果になると考える陣営もいたのでしょう」(政治担当記者)
「選挙の顔」として “いかがなものか” と考えざるを得ないが、結果的に、この補選では自民党候補が辛勝。一方、同日におこなわれた参院徳島・高知選挙区補選では、小渕氏は聴衆の前で声を張り上げて応援演説。だが、こちらは自民党候補が大敗した。
小渕氏を悩ますのは、「ドリル優子」の呪縛だけではない。小渕氏が代表を務める政党支部が、2014年の政治資金問題で有罪判決を受けた元秘書が取締役を務める会社に総額2200万円の事務所家賃を支出するなどの不透明さを、文春オンラインが9月13日に報じている。
小渕氏は14日、報道陣に「法に反することはない」と述べているが、有権者からの視線は、どうしても厳しいものにならざるをえない。
そんな小渕氏が、ここ数日、相次いで「表舞台」に立っている。
11月5日、福井市内で講演をおこない、そこでは「政権に向けられた目はたいへん厳しいものがある。党におごりがないかどうか冷静に見直し、ていねいな政権、党運営をおこなう」と述べ、物価高対応の経済対策では「給付なのか減税なのか、説明できていないとのお叱りを受ける」と語った。
「同日、時事通信のインタビューが公開され、次期衆院選に向けて『勝てる体制をつくることが使命だ』としました。そして、関西方面で優位に立っている日本維新の会について、『大阪の現状は深刻だ。大阪の衆院小選挙区は一つも取れていない』『大阪でわれわれは挑戦者なので、維新にぶつかっていくしかない』などと語りました」(政治担当記者)
「勝てる体制をつくることが私の使命」と決意を述べた小渕氏だが、案の定、ニュースサイトのコメント欄には
《選挙で勝つためには、まずは選挙対策委員長が辞任すること。ドリル優子が選挙区入りしたら、それは応援ではなく、候補者に対する嫌がらせ・迷惑行為》
《体制を作るより政治をしっかりやればなんの問題もなく勝てると思うよ》
《そもそも、父親が総理まで登り詰めただけで、本人には何の資質もないと思う》
など、批判コメントが殺到している。小渕氏のイバラの道は続きそうだ。
( SmartFLASH )