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「どの口が言う?」静岡・川勝知事「リニア遅れた責任はJR東海に」と責任転嫁!ついには「ごねメガネ」呼びも
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.11.10 15:35 最終更新日:2023.11.10 16:54
「この間の遅れ(の責任)は、JR東海ご自身にあるわけですから、それをどこかの県になすりつけるような発言を一貫してなさってこられておりますけれど、我々はそれを誠に遺憾であると思っております」
11月9日、静岡県の川勝平太知事は定例記者会見でこのように語り、JR東海を批判した。リニア中央新幹線工事で県外に流出する量の水を大井川に戻す「田代ダム案」をJR東海が提案したのが、2022年4月のこと。
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JR東海と東京電力の協議がおこなわれ、大筋でまとまったが、その間に約1年半かかったことについて川勝知事は
「JR東海がいかに準備不足でこの発言(提案)をしたのか。その責任は現在の金子会長にあると。その間にいかに振り回されたかと。その責任は痛感していただきたい」
と、JR東海の金子慎・前社長を名指しで批判。さらに冒頭の発言を続け、リニア工事の遅れの責任は、静岡県ではなくJR東海にあると断言したのだ。
川勝知事はさらに、国の有識者会議にも噛みついた。静岡県の疑念に応えるため、国が設置した有識者会議は、2020年4月からこれまで27回開催されてきた。11月7日の会議で事実上、議論は終結。リニアのトンネル掘削が南アルプスの生態系に与える影響について、「JR東海の進め方は適切である」と“お墨付き”を与えるものだが、これについても
「十分な議論がなされないまま取りまとめられようとしていることについては、非常に残念。有識者会議の議論は尊重しますが、それに従うということを、一度も言ったことはありません」
と、不快感を示した。
「この日の会見は約90分行われましたが、そのうちリニア関連の質疑応答が70分近くもありました。それ以外は冒頭の知事からの報告が約10分と、最後に2021年の熱海市の土石流に関する質疑が約10分。それだけリニア問題が大きな関心を集めている証ですが、県政としては異常な状態とも言えるでしょう」(週刊誌記者)
遅れの責任がJR東海側にあるという川勝知事の発言に、SNSでは批判が集まっている。
《いったいどの口が言いますかね?屁理屈並べて工事妨害してる張本人が。》
《本末転倒!!自分で工事を止めておいて他人のせいにするな!!》
《誰がどう見ても100%あなたの責任でしょ(笑)》
《静岡県民には申し訳ないが「ごねメガネ」と呼んではどだ》
11月6日にはリニア沿線4県(神奈川、山梨、長野、岐阜)の知事が岸田文雄首相と官邸で面会し、リニアの早期開業を要望した。これに対し首相は「われわれも努力していきたいが、皆さんも関係自治体に働きかけ、協力してもらうことにお力添えをいただきたい」と返答。この「関係自治体」が、静岡県を指していることは明白だ。
あくまでもリニアに反対姿勢を貫く川勝知事だが、四面楚歌の状況になりつつある――。
( SmartFLASH )