「増税メガネ」「ドリル優子」「エッフェル姉さん」「ブライダルまさこ」「デリバリー木原」……SNSで、自民党国会議員の面々につけられた、お笑い芸人のようなあだ名の数々。そこに新たに「リング英子(はなこ)」が加わりそうである。
自見英子万博担当相は11月10日の閣議後の会見で、大阪・関西万博の建設費が当初予定の1.9倍、2350億円に膨らんだ最大の要因とされる、円周2kmの大屋根「木造リング」について「万博のシンボル。万博会場にとって欠かせない建築物。日よけ、雨よけ機能も有しており、熱中症対策の効果も期待している」と述べたことから、多くの国民が「350億円の日よけだって?」と驚いた。
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「このリングの総工費は350億円が見積もられています。万博終了後は取り壊されることから、野党は『世界最大級の無駄遣い』と指摘していますが、自見大臣は計画の見直しに否定的です」(政治担当記者)
さらに11月13日、自見大臣は万博の機運向上や開催後の地方活性化のため、約30億円を補正予算案に盛り込んだことを明らかにした。
「全国知事会で表明しました。その理由を大臣は『機運向上や、万博のあとも地域活性化につながるような取り組みを支援したい』と述べ、出前授業など、子どもたちへの情報発信の強化や、国際交流の活性化を全国で進めるとしました」(同前)
また、この会合で自見大臣は、11月末に開始されるチケット販売に向け、国民の関心を高めることも発言。SNSには「30億円分が入場券に結びつかないと思う」と、多くの懐疑的な意見が書き込まれていた。
ニュースサイトのコメントでも《アンケート調査では、万博の開催を反対している人が過半数を大きく超えています。そんな状況で宣伝したからと言って、行きたい人が激増するはずもありません》《PRするって具体的に何をするのか見えないんですけど? そんな内容も分からない物に何でどんぶり勘定で30億円なんて予算を付けるの?》《機運向上という言葉だけの存在に30億円を使う? 普通の企業なら許されないことを当たり前のようにするこの大臣は誰のお金と思ってるのか?》など、批判が集中していた。
泉房穂前明石市長も、自身のX(旧ツイッター)で《『万博機運向上へ 補正予算で30億円』とのことだが、“世界最大級の無駄遣い”ゆえに、機運も盛り上がっていないのに、その機運を向上するために“更に30億円もの無駄遣い“を積み足すとは、“世界最大級の愚かな政治”だ。“無駄遣いをやめる“のが、まず先決だと思う》と喝破している。
はたしてこの先、どれだけ万博には「追加費用」が必要になるのだろうか。
( SmartFLASH )