社会・政治
高市早苗氏「ポスト岸田」目指して勉強会立ち上げ…「起死回生の一手」歓迎の一方で「裏切りやんけ」辛辣な指摘も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.11.15 20:50 最終更新日:2023.11.15 20:50
11月15日、自民党の高市早苗経済安全保障担当相が、自身主宰の勉強会を発足させ、初会合を開いた。2024年秋の党総裁選への出馬をにらみ、政策を磨くとともに、支持基盤を固める意向があるとみられる。
勉強会の名称は「『日本のチカラ』研究会」。今後、月1回か2回のペースで会合を開き、外交、防衛、経済など議論していくという。
高市氏は8月24日に配信されたラジオNIKKEIのポッドキャスト番組で、「国のトップリーダーにいちばん大事なのは国家経営理念だ。その価値観が近い議員はいる」と、総裁選出馬に必要な20人の推薦人確保に自信を見せた。
【関連記事:「中国という言葉を出すな」高市早苗大臣が岸田首相との会話を “暴露”…「よくいった」「ぶっちゃけすぎ」と賛否渦巻く】
10月3日には、『プライムニュース』(BSフジ)に出演。総裁選について、担当大臣として「セキュリティー・クリアランス(安全保障上の機密を扱う人の適格性評価)を仕上げさせていただいたのちに」と前置きしたうえで、「また戦わせていただく」と述べていた。
作家でジャーナリストの門田隆将氏は、11月14日、自身のX(旧Twitter)にこう書きこんだ。
《日本を守るための政策に期待。高市氏の支持拡大は国民と自民党の危機感次第。“平和ボケ”のままならムリ。つまり日本存続の鍵を握るグループの旗揚げになる》
SNSでは、高市氏が勉強会を立ち上げたことに、歓迎する声が多く上がっている。
《高市さんが立ち上がった。保守派を纏めて一大勢力となってくれたらいいな》
《高市さん、動き始めましたね!日本保守党が急伸している今、自民党の起死回生の一手はこれしかないでしょう》
《高市早苗さんにとって重要なのは党内の支持基盤作り 自民党にとって浮上するにはそっぽを向かれた岩盤支持層に帰ってもらう事しか無い》
だが、現職閣僚が勉強会を立ち上げるのは異例だ。
11月11日、自民党の茂木敏充幹事長は、埼玉県東松山市での講演で、党総裁選への出馬をめぐり、「明智光秀は好きではない。(明智は)追い込まれて本能寺の変をやらざるを得なかったが、決して私は追い込まれているわけではない」と述べた。
茂木氏は月刊誌『Hanada』のインタビューで、「幹事長は総理総裁を支えるポストだ。(首相が再選を目指し立候補する場合)私も出るとなれば『令和の明智光秀』になってしまう」と語っていた。
2012年の総裁選では、谷垣禎一総裁を支える幹事長の石原伸晃氏が立候補し、「平成の明智光秀」と批判された経緯がある。
そのため、高市氏が、岸田文雄内閣の支持率が最低を更新したタイミングで勉強会を立ち上げたことに、SNSでは辛辣な声もあがっている。
《相変わらずタイミングがトチ狂ってんな。首相を支えるべき閣僚の立場で、かつ支持率が急落したタイミングでやるって、まんま裏切りやんけ》
《いつからだろう? 政権を支える立場の閣僚でありながら、次の総裁選への立候補の支持固めをする恥知らずな議員が増えたのは。まずは岸田政権の閣僚を辞任して筋を通しなさいよ》
《現職閣僚が総理(総裁)の対抗馬に事実上名乗りをあげる訳だが、頭を支える立場にも関わらず蹴落とす態度を見せる人間に、付いていく人間は居るだろうか?》
TBSによると、初会合には山田宏参院議員ら約10人が参加。勉強会立ち上げについて問われた高市氏は、「ただの議員連盟ですから、特に申し上げることはないです」と答えたという。
高市氏が政治力を高め、日本初の女性総理になる日は来るだろうか。
( SmartFLASH )