社会・政治
豊田真由子、稲田朋美、山尾志桜里…しくじり議員の当選度
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.09.30 06:00 最終更新日:2017.09.30 06:00
「自民党圧勝」ーーそんなムードが漂う、10月22日投開票の総選挙。だが、「ことはそう簡単ではない」と政治評論家の小林吉弥氏が言う。
「『大義なき選挙』という批判や、森友・加計学園疑惑隠しへの非難が強まれば、自民党がさらに議席を減らしかねない。野党共闘ができれば、自民党が50~60減らす可能性すらあります」
特に自民党に「しくじり議員」が続出する理由を、政治ジャーナリストの角谷浩一氏が喝破する。
「緊張感のなさにつきます。安倍一強がすべての元凶。国会に緊張感がなく、自民党内の権力闘争もないため、当選1、2回生はやることがない。政局を作り出す力もないから、小手先の遊びに手を出してしまう。スキャンダルは致命傷なのに、脇が甘すぎる」
だからこそ、自民党はスキャンダルには厳しく対処せざるをえない。
豊田真由子議員について、角谷氏は「会見の言い訳が稚拙すぎ。自民党が公認候補を立てる方針もあり、当選は厳しい」と話す。
一方、前回は対立候補に6万票差をつけ圧勝した「初の女性総理にいちばん近い議員」稲田朋美氏(58)。地元で朝7時半から、挨拶回りに汗を流していた。
「現状では落選はないが、野党の候補者しだいでは当選が危うくなる」(角谷氏)
本誌が9月21日、稲田氏を直撃すると「えー」と後ずさりし、返答なし。北朝鮮問題がエスカレートする前に防衛相の職を離れたのは、彼女にとって幸か不幸か。
しくじり議員は民進党にも。弁護士との「週4回」のダブル不倫疑惑で、幹事長への抜擢どころか離党の憂き目にあった山尾志桜里議員(43)。
9月22日、地元・愛知県で「男女関係はない」と改めて不倫を否定し無所属での出馬を表明。一日3回も記者会見をしたが、地元選出議員への説明会は出席者ゼロで中止。
「地元の失望は大きいが、 民進党が公認候補を立てなければ当選の目は残る」(角谷氏)
角谷氏が続ける。
「豊田氏ら離党組に、自民党は対立候補を立てる方針です。離党した議員が再選されても、禊がすんだとはならない。復党させれば、党の見識が疑われますから」
「しくじり議員」を待っているのは茨の道だ。
(週刊FLASH 2017年10月10日号)