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「それでもパーティーは重要」武田元総務相、山梨県・長崎知事に集まる国民の怒り「喧嘩売ってるよね」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.12.12 16:40 最終更新日:2023.12.12 16:48

「それでもパーティーは重要」武田元総務相、山梨県・長崎知事に集まる国民の怒り「喧嘩売ってるよね」

武田良太元総務相(写真・時事通信)

 

 自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題は、とうとう岸田文雄首相が会長を務めていた「宏池政策研究会」にも広がったようだ。

 

 FNNプライムオンラインは、12月12日に《岸田首相が会長を務めていた「宏池政策研究会」でも、実際に集められた収入より少ない金額が収支報告書に記載されていたとみられることが分かった》と報じた。不記載の額は、安倍派や二階派よりも少ないという。

 

「岸田首相は6日、『国民の信頼回復のために、党として必要な対策を講じるまでは、各派閥の政治資金パーティーなどの活動を当面、自粛するよう求める』と党に申し入れました。忘年会と新年会も同様です。しかしここにきて、『政治資金パーティーは必要だ』という主張も聞こえてきます」(政治担当記者)

 

 

 自民党二階派の事務総長を務める武田良太元総務相は11日、東京都内で自身の政治資金パーティーを開き、そこで「政治資金パーティーの必要性」について語った。共同通信によると、政治資金パーティー問題について武田氏は「政治不信を招くような事態に至った」として陳謝したものの「政治資金パーティーは政治家にとって重要な政治活動のひとつだ」とも強調したという。派閥政治の弊害が指摘されている現状を念頭に「政治家は情熱だけをぶつければいいわけではない。政策を形にし、国民に還元するためには同志が必要だ」と、派閥の意義を訴えたと報じている。

 

 インターネットのニュースサイトには《この時期に政治資金パーティー。完全に国民に喧嘩売ってるよね》《この期に及んで、パーティーは重要と言う愚か者》《こういう空気を読めないバカが自民党には居るんですね!総理の自粛要請も無視ですからね》と、武田氏を非難する書き込みが相次いだ。

 

 山梨県議会でもこの問題が取り上げられ、元衆院議員で二階派の参与を務める長崎幸太郎知事に対し、2023年6月に自身の資金管理団体でパーティー券をめぐる記載漏れが相次いで発覚し修正したことから質問が及んだ。その答弁で「政治資金パーティーは事務所の運営や政治活動において、極めて重要なもの。適正なルールのもとで引き続きおこなっていきたい」とした。

 

「こうした論調は、個人で政治資金パーティーを開けるベテラン議員に多いんです。ベテランは後援会組織もしっかりしているので、人も多く集められます。集金力も若手と比べると差は歴然です。そのためパーティー自粛や禁止は収入面で痛手です」(永田町関係者)

 

 石破茂元自民党幹事長も、2023年12月8日放送の『よんチャンTV』(MBSテレビ)で「パーティー自粛だと、パーティーそのものが駄目みたいだと人々は思うじゃないですか。そうすると、当選回数が若く、資金がない人たちは、いままで派閥でパーティーやって、そこから支援してもらえると思ったのに、今度からどうしたらいいの? って話になりますよね。 『パーティーが駄目なんじゃない、出と入りをきちんと明確にしてね』と世の中が言っているのに、パーティー自粛って何だ? 忘年会・新年会を全部、なぜやめるのか、わからない」と、パーティ-開催に一定の理解を示している。その一方で、桜田義孝元五輪相は、「パーティー券を売ることがたいへんで。300枚のノルマが……」と語り、所属する二階派に退会届を提出した。

 

 政治資金パーティーの裏で動くカネに、捜査のメスは入るのだろうか。

( SmartFLASH )

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