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加熱式たばこ「紙巻き並み」増税案が噴出「世界的な動きと逆行」「喫煙者いじめ」メーカー&ユーザーは猛反発

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.12.13 17:52 最終更新日:2023.12.13 17:58

加熱式たばこ「紙巻き並み」増税案が噴出「世界的な動きと逆行」「喫煙者いじめ」メーカー&ユーザーは猛反発

(写真・フォトライブラリー)

 

 国は喫煙者をどうしたいのだろうか――。

 

 政府は12月12日、たばこ税のうち、加熱式たばこの税負担を紙巻きと同じ水準に引き上げる案を示した。現在、加熱式たばこの税負担は、紙巻きより最大3割ほど低く抑えられているが、この税負担差を解消し、「課税の適正化による増収を防衛財源に活用する」とのことだ。

 

「紙巻きたばこと比べると、加熱式たばこは、発がん性物質などの有害物質が少ないとされています。近年、飲食店では紙巻きたばこはNGでも、加熱式たばこならOKというところも増えていて、紙から加熱式に乗り換える愛煙家が増えています。実際、11月30日に日本たばこ協会が発表したデータによれば、4~9月の国内の加熱式たばこの販売数量は、前年同期比11%増の285億本。4%減の457億本となった紙巻きたばことは対照的に、シェアを急増させています」(週刊誌記者)

 

 

 海外では「害の低減」の観点から、紙巻きと加熱式で大幅な税差を維持している国も多い。英国では1箱20本入り相当のたばこ税額を比べると、紙巻きが1118円に対し、加熱式は267円。ドイツでは紙巻きが464円で、加熱式が125円と、かなりの差がある。こうした状況から、国内外のたばこメーカーは、加熱式を増税する政府案に「世界的な動きと逆行する」と反対姿勢を示しているという。

 

 ただでさえ、たばこ税は過去に幾度も増税されてきた。2018年以降にいたっては、紙たばこ1本あたり1円ずつの増税を計3回、合計60円(1パックあたり)の値上げがおこなわれている。さらには、この10月、2024年春からの、東海道・山陽・九州新幹線の喫煙ルーム全廃が発表されたばかりだ。まるで喫煙者ばかりを狙い撃ちにするかのような政府案に、ネットニュースのコメント欄には、

 

《文通費を満額もらいつつ、新幹線はグリーン車で乗り放題、政治資金パーティーと称してこっそり脱税、全部改めないけど増税します・・・とお願いされても、納得できるはずがありません 「税負担差の解消」を謳い文句するならば、せめてお金の使い方を民間レベルに改めてからにすべきでしょう》

 

《タバコの増税よりも、宗教法人に税金を納めてもらう方が良いのでは?そして何より、無駄な歳出を削減する事が最優先なのでは?そして、議員削減をすべきです!》

 

 などと異論が噴出。愛煙家からは、

 

《街中から喫煙所が無くなり、路上での喫煙も罰金を取られ、どれだけ喫煙者を虐めれば気が済むんですか? こんな簡単に増税されたらそのうち喫煙者は居なくなりますよ。そうなったらタバコ税分はどこから回収するんですか?》

 

 と、身のせまさを嘆く声があがった。増税のいたちごっこはどこまでも“過熱”していく、ということか。

( SmartFLASH )

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