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吉村知事、万博の木造リング視察して「圧倒的な唯一無二」と大絶賛…運営費1.4倍に上振れしても「赤字補填しない」の厚顔
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.12.14 18:40 最終更新日:2023.12.14 18:45
12月13日、大阪府の吉村洋文知事は、2025年大阪・関西万博会場予定地を視察した。建造中の木造リング(大屋根)の屋上に登り、「圧倒的な唯一無二」と絶賛。リングの建造費が344億円かかることに批判が出ているが、「実際に足を運べば考え方は変わる」と意義を強調した。
リングは万博閉幕後に撤去される予定だが、吉村氏は「素晴らしいものは世に残さないといけないという意見が出る」とも語った。
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同日、吉村知事は自身のX(旧Twitter)にこう書きこんでいる。
《今日、初めて万博リングを間近で見て、上にも登ったが、予想を超える存在感、迫力、芸術性、圧巻だった。現在は解体リユース方針だが、万博が開催されたら、国内外の評価は極めて高いものとなるだろう。》
だが、立憲民主党の蓮舫参院議員は、同日、自身のXに吉村氏がリングを視察したニュース記事を貼り付けたうえで、こう書きこんだ。
《その財源にも責任を持ってくださいね。維新の皆さん。》
12月14日、万博協会は、万博の運営費について、当初計画の809億円から1160億円に4割増額する方針を示した。だが、3日前の11日、吉村知事は、運営費が不足して赤字になった場合でも「大阪府・市は負担しない」と予防線を張っている。
「12月7日の国会で、万博運営費について質問を受けた西村康稔経済産業相は『国として(赤字を)補填することは考えていない』と答弁。吉村知事の『府市は負担しない』発言はこれを念頭に置いたものです。
一方、読売新聞が10月21日に報じたところでは、関西の財界幹部も『これ以上はびた一文出せない』と語っているそうで、結果的に赤字を誰も負担しないという壮大な責任逃れが進行中です」(政治担当記者)
運営費は1.4倍に上振れし、会場建設費も当初計画から1.9倍の2350億円に上振れしている。それなのに当事者たる大阪府市が補填しないと吉村知事が発言したことに、SNSでは批判的な声があがっている。
《自分達が夢洲にごり押し決定しといて、維新の「無責任体質」がこれで皆さんわかったと思います。ホラ吹いて、張ったりかますだけ》
《無責任過ぎる。大阪万博なんて中止するべき》
《自らの立場を忘れたような吉村知事の無責任な発言に呆れる。このままでは傷口が広がるばかりだ》
万博リングを残す可能性を繰り返し語っている吉村知事。もしかしたら、リングの移築費用も維持費も、誰かが払ってくれるのではないかと夢想しているのかも――。
( SmartFLASH )