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ICANノーベル平和賞受賞もトランプと金正恩の耳には響かず社会・政治 2017.10.10

『ICAN公式サイトより』

『ICAN公式サイトより』

 

 本年のノーベル平和賞は「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN、通称アイキャン)」に決まった。世界101カ国で活動する平和、環境、人権推進468団体の連合体である。オーストラリアが発祥の地だが、現在、本部をスイスのジュネーブに構えている。

 

 今回の受賞を決定付けたのは、他ならぬトランプ大統領と金正恩委員長の「言葉のミサイル合戦」であった。6800発の核弾頭を保有する核超大国のアメリカと、推定20発程度を保有すると見られる新興核保有国の北朝鮮の間で、一触即発の緊張が高まっているからだ。それを食い止めようとの思いがあってのこと。

 

 ICANは設立から10年の歴史しかないが、活動は国際的な広がりを見せており、核兵器廃絶の条約を求める署名を世界中から100万人ぶん集めている。

 

 広島や長崎の被爆者団体とも連携し、非人道的な大量殺りく兵器をなくす運動を推し進めてきた。国連の潘基文前事務総長、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世、芸術家のオノ・ヨーコさんらも熱心な応援団だ。

 

 とはいえ、核保有国はロシア、フランス、中国、英国はじめ、まったく聞く耳を持たない。さらには、日本政府も「核兵器禁止条約」への参加を拒否している有様だ。それどころか、「北朝鮮の核の脅威に対抗するには日本も核兵器を保有する必要がある」との議論も急速に出始めている。

 

 こうした「抑止力」という名の「負のスパイラル」を断ち切る上で、ノーベル平和賞が効果を発揮し、国際世論の力で核廃絶への道筋がつけばよいのだが……。現実は車椅子の物理学者ホーキング博士が危惧するような「人類と地球の最期」に向けてカウントダウンが始まったとしか言いようがない。

 

 トランプ大統領は「北朝鮮を抹消する」と宣言し、「問題解決の方法は一つしかない」とツイートしている。その中身を問われると「じきにわかる」と笑みを浮かべた。

 

 実は、アメリカの原子力空母ロナルド・レーガンが南シナ海から朝鮮半島に向かって航海中である。戦闘機80機を搭載し、10月20日には韓国軍との共同演習を開始するとのこと。

 

 ロシアや中国が「北朝鮮に核実験やミサイル発射をやめさせるので、米韓の軍事演習もやめてはどうか」と仲介の提案をしたのだが、トランプ政権は一顧だにせず。

 

 ホワイトハウスのスポークスマン曰く「今や話し合いのときではない」と一刀両断。トランプ大統領自らも「今は嵐の前の静けさだ」と、意味深の発言を繰り返す。金正恩の斬首作戦が後戻りできない段階に来ているのであろうか。

 

 対する「ロケットマン」こと金正恩委員長も、訪朝したロシアの議会指導者を通じて「アメリカ本土へのミサイル攻撃の準備は完了。ワシントンもニューヨークも破壊されるだろう」と切り返す。全世界を道連れにするつもりだろうか。

 

 ノーベル平和賞も国際世論も効き目がなく、馬耳東風のトランプ大統領と金正恩委員長。2人の狂人的指導者にストップをかけることができなければ、人類も地球も終焉を迎えるのは時間の問題だろう。(国際政治経済学者・浜田和幸)

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