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なぜか余裕の岸田首相「“瀕死状態”も降ろしの動きなし」…小泉進次郎、河野太郎、茂木敏充の「ポスト岸田」面々は「野垂れ死に待ち」

社会・政治 投稿日:2023.12.23 18:45FLASH編集部

なぜか余裕の岸田首相「“瀕死状態”も降ろしの動きなし」…小泉進次郎、河野太郎、茂木敏充の「ポスト岸田」面々は「野垂れ死に待ち」

 

 自民党安倍派の派閥パーティー券収入による裏金作り事件は、松野博一前官房長官、高木毅前国対委員長、萩生田光一前政調会長、世耕弘成前参院幹事長が東京地検特捜部から任意の事情聴取を要請されたという事態になった。社会部記者が言う。

 

「役所の御用納めは28日ですが、押収した資料のブツ読みなど仕事が山積みのため、特捜部は年末年始の休みを返上して、1月10日ころまでは、ぶっ通しで働き続けるようです。来年の通常国会召集が1月22日ころとみられていますから、その2週間くらい前までには、誰をどう立件するかを決めておきたいという計算のようです」

 

 

 この裏金問題は、当然のごとく岸田文雄政権と自民党に大打撃を与えた。直近の毎日新聞の世論調査(12/16,17)では、内閣支持率が16%、自民党支持率が17%という惨憺たる数字がメディアを賑わせた。

 

「おそらく年が明けてから、安倍派の会計責任者は逮捕される可能性が高く、複数の安倍派国会議員が起訴されることになる。そうなれば、内閣支持率、自民党支持率ともにさらに下がることが予想されます」(自民党担当記者)

 

 まさに“瀕死”の状態である岸田政権だが、岸田政権が倒れない最大の理由は「岸田降ろしが始まっていないこと」(政治部デスク)だという。デスクが続ける。

 

「支持率低落にもかかわらず、首相は相も変わらず会食続き。『岸田さんはなかなかしぶとい』という声が党内からは聞こえてきます。実際、岸田は周囲が考えるより頑固です。周囲には『来年は前半までに憲法改正に向けた条文案づくりを必ずやる』と話していましたが、ここにきて派閥の問題や政治資金規正法の改正などに取り組まざるを得なくなってきました。石にかじりついてでも来年6月の通常国会が終わるまで辞めないのではないかと見ています。

 

 ここまでいろいろあっても岸田首相が余裕綽々なのは、党内で『ポスト岸田』だったり『岸田降ろし』という動きが伝わってこないからです。今は裏金問題の最中で、議員は自分たちのことで精一杯。そんな余裕はありませんからね。少なくとも、安倍派からは次の総裁候補を出すことはほぼ無理な状況です」

 

 ポスト岸田に挙がる面々も、余裕がないことには変わりない。「ポスト岸田」として名前が挙がることが多い茂木敏充幹事長も例外ではない。

 

「茂木は『岸田首相の間は総裁選に出ない』と言い、一見おとなしくしていますが、密かに岸田首相が“野垂れ死ぬ”のを待っているのでしょう。首相が総裁選出馬を断念後正当な後継候補として出てこようという作戦でしょうが、党内では岸田よりも評判が悪く、これもなかなかうまくいかないと思います」

 

 菅義偉前首相や「小石河連合」の動きはどうか。これについても前出・政治部デスクは「岸田降ろしに動き出す気配はない」とみている。

 

「菅、河野太郎小泉進次郎の3人が次期首相候補としても注目されますが、彼らが党内で何かを起こそうと動き出している気配はありません。特に菅は、具体的な倒閣運動に出ている様子も見えません。背景には、菅が昨年軽い脳梗塞を起こした後、体調が万全でないことがあると思います。河野は次の総裁選に『出る』とはいっていますが、今は進次郎を巻き込んで若い連中と飯を食うような動きはみえませんし、マイナンバー問題に掛かり切りで、なかなか環境が上向かない現状があります」(同)

 

 では、「次期総理候補ランキング」で1位の常連である石破茂元防衛相についてはどうか。自民党のベテラン秘書がこう話す。

 

「現在、政界の最高権力者とみられており、“キングメーカー”とも呼ばれる麻生太郎自民党副総裁は石破を徹底的に嫌っているといいます。麻生は自身の総理時代に石破から退陣を迫られたことを今でも根に持っていますからね。自分の目の黒いうちは石破を絶対に首相にさせないと考えている。地方党員の人気は高い石破ですが、岸田首相の『安倍派更迭人事』に異を唱えるなどの言動から、自民党の国会議員からは『あんたは政治評論家か』と陰口を叩かれている。自分から行動に出るとは思いませんね」

 

 世論は冷たくも余裕の岸田首相……。国民の関心は離れていくばかりだ。

( SmartFLASH )

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