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「政治家ってやっぱり汚い」安倍派幹部5人がそろってキックバック不記載を「知らなかった」…あふれる批判、特捜部に期待の声も

社会・政治 投稿日:2023.12.27 19:22FLASH編集部

「政治家ってやっぱり汚い」安倍派幹部5人がそろってキックバック不記載を「知らなかった」…あふれる批判、特捜部に期待の声も

裏金の温床となった安倍派のパーティー(2023年5月、写真・時事通信)

 

 12月26日、自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地検特捜部が萩生田光一前政調会長を任意で事情聴取していたことが判明した。

 

 これまで聴取が明らかになっている安倍派幹部は、松野博一前官房長官、高木毅前国対委員長、世耕弘成前参院幹事長、座長を務める塩谷立元文部科学相、そして萩生田氏の5人。

 

 

 いずれも特捜部に対し、パーティー券の販売ノルマを超えた金額が議員側へキックバックされていることは知っていたが、派閥の政治資金収支報告書に記載されていなかったことについて「知らなかった」と説明しているという。

 

 特捜部は、西村康稔前経済産業相への聴取も検討しているとみられる。

 

 立憲民主党の小西洋之参院議員は12月26日、自身のX(旧Twitter)にこう書きこんだ。

 

《安倍派はすごいな。幹部の政治家が知らないところでサラリーマン出身の会計責任者が何億円ものお金を何十人もの国会議員らにキックバックできるのか。あり得ない、としか言いようがない。》

 

 キックバックに関しては、会長だった安倍晋三元首相が2022年5月の派閥パーティーの直前の4月に、キックバックの取りやめを指示していたと朝日新聞が12月23日に報じている。

 

 小西議員は12月27日、自身のXにさらにこう書きこんだ。

 

《安倍派幹部5人は派閥の収支報告書の虚偽記入を知らなかったと供述とのことだが、仮に、安倍元総理のキックバック取りやめ指示が真実ならその指示を受けた事務総長(当時は高木毅 議員)は虚偽記入を知っていたことになる。当然、会計責任者も関わっていたはずで、虚偽記入罪の共同正犯が成立する。》

 

 安倍派の会計責任者は収支報告書への不記載を認めており、特捜部は会計責任者を立件する方針だ。

 

 だが、事務総長などの安倍派幹部には派閥の収支報告書に関する義務はなく、不記載を指示するなど会計責任者との共謀を立証するハードルは高い。

 

 兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏は12月26日、自身のXに共同通信の記事を貼り付けたうえで、こう書きこんだ。

 

《『安倍派幹部5人、関与を否定』との見出しだが、関与を正直に認める供述をするわけがない。知らないはずがないことが客観的に明らかになったとしても、最後まで知らなかったと言い続けるに決まっている。それを前提に立件するのが、特捜部の仕事だ。特捜部よ、使命を果たせ!》

 

 12月27日には、東京地検特捜部は、安倍派に所属する池田佳隆衆院議員の議員会館と議員宿舎、さらに地元・名古屋市の事務所に家宅捜索に入った。池田氏は4000万円超のキックバックを受けながら、政治資金収支報告書に記載していなかった疑いがある。

 

 キックバック不記載について「知らなかった」と口をそろえる安倍派幹部5人に対して、SNSでは東京地検特捜部に期待する声が高まっている。 

 

《安倍派幹部5人が『知らなかった』?????会社員出身の会計責任者が独断でやるはずも、やれるはずも無い。死人に口なしとばかりふたりの故人に責任をなすりつけるつもりなのか?検察は何としても幹部を立件して欲しい》

 

《この状況で責任逃れの行動。政治家ってやっぱり汚い人間なんだと改めて思ってしまう。頑張れ!東京地検特捜部!》

 

《全員否認までは想定内。示し合わせたように会食してたしな。ここで終わったら検察には金輪際期待しない》

 

「令和のリクルート事件」ともいわれる自民党派閥の裏金疑惑。リクルート事件では当時の竹下登首相が退陣に追い込まれたが、今回はどこまで捜査が進むのだろうか。

( SmartFLASH )

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