社会・政治社会・政治

自民党議員の逮捕・起訴は直近5年で8人…「キックバック問題でも出るなら党は瓦解」期待できぬ自浄作用

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.12.29 16:15 最終更新日:2023.12.29 16:15

自民党議員の逮捕・起訴は直近5年で8人…「キックバック問題でも出るなら党は瓦解」期待できぬ自浄作用

(写真・時事通信)

 

 12月28日、東京地検特捜部は東京・江東区長選挙を巡り区議らに現金を配ったとして、公職選挙法違反容疑で衆議院議員の柿沢未途前法務副大臣を逮捕した。

 

 派閥の政治資金パーティーを舞台にした多額のキックバック問題でも「現役議員の逮捕者が出るのではないか」と自民党内が揺れるなかでの逮捕。永田町には衝撃が走ったが、遡れば直近5年で「政治とカネ」の問題で逮捕・起訴された自民党所属の国会議員は柿沢容疑者も含め8名にものぼっている。

 

 

「2019年にIR汚職で秋元司元内閣府副大臣、2020年には河井克行元法務大臣と河井案里元参院議員、2021年に鶏卵業者から賄賂を受け取ったとして吉川貴盛元農林水産大臣、同年に公職選挙法違反の寄付容疑で菅原一秀元経済産業大臣、2022年にパーティー収入の過少申告で薗浦健太郎元外務副大臣、2023年に洋上風力発電会社からの収賄容疑で秋本真利元外務政務官らが逮捕、起訴されました。岸田政権になってから、柿沢衆院議員で2人めの逮捕者です。これはかつてない異常事態です」(事件担当記者)

 

 橋下徹元大阪市長は自身のX(旧ツイッター)で《パー券“裏金”より額がでかい政策活動費 報告書への記載必要なし 選挙年の自民党は17億円超。→裏金の本丸は政策活動費。永田町の国会議員たちは政治規正法違反、公職選挙法違反、脱税犯の集まりと化している。立法者なのに法律知らず。恐ろしい。まず研修からやれ。》と書き込んでいる。

 

 この現状について、政治担当記者はこう語る。

 

「こうまで逮捕者が出ると、もはや自民党の自浄作用は期待できません。12月28日、岸田首相は記者団に『強い危機感を持って政治の信頼回復に努めなければと感じている』と言いましたが、果たして国民はこの言葉を信用してくれるのか。岸田首相が打ち出した政治改革に向けた『新組織』もトップに菅義偉前首相の名前も出ていますが、具体像はまったく見えません。

 

 2024年1月の通常国会までにキックバック問題で逮捕者が出るようなことになれば、岸田政権はもちろん自民党は瓦解します」

 

 自民党議員たちは、国民がレッドカードを突きつけていることに気がついているのだろうか。

( SmartFLASH )

もっと見る

今、あなたにおすすめの記事

社会・政治一覧をもっと見る