12月29日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)が、“神回”と評判を呼んでいる。
「世間を揺るがしている自民党の政治資金パーティーのキックバック問題を『安倍派 ボロボロの年の瀬 裏金事件 連日強制捜査』として解説しました。ゲストは政治評論家の田﨑史郎氏と、前明石市長の泉房穂氏。歯に衣着せぬ泉氏の攻めが際立っていました。
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『政党交付金が315億円も税金から政党にいってる。本来の姿は、政党交付金だけで各政党がやりはったらいいと思う。それ以外に、いりますか? パーティーもわざわざする必要あるんですか? かつ、裏金でしょ』と泉氏が発言すると、田﨑氏は『なかなかそこまではいかないような気がします。現実問題として』と応じました。
これに泉氏が『大御所に失礼だけど』と前置きして『こんな大御所が、こんな大きなテレビ番組で、しょうがない、ようなことおっしゃるから、世論がしょうがないと思う。もっと、ちゃんとビシッと言っていただいたほうがいいと思いますよ』『田﨑さんも責任あると思いますよ。長い間、政治の近くにいながら。ちゃんとビシッと言ってほしい』とボルテージを上げると、田﨑氏は苦笑するしかありませんでした」(政治担当記者)
しかし、泉氏の攻めはこれだけではない。「マスコミもすぐに金額でいくら以上とか言うから、一種、見せしめ的にやってるだけのような気もする」と指摘すると、田﨑氏は「金額で線を引くのはおかしいんですけど、数十万円でも摘発していったら、安倍派の議員はほとんどかかわってきてしまうでしょうね」「90人くらいがいなくなったら、たいへんですから」とこぼした。
「この言葉を泉氏が聞き逃すわけありません。『たいへんでもないですよね。全員いなくなっても、誰も困らない。きれいに一掃して、新たな方が立候補したほうが、日本の夜明けが始まる』と指摘しました」(同前)
このやりとりが、ネット上で大きな話題に。ニュースサイトのコメント欄には《泉房穂さんの話すことにとても「そうそう、その通り」と思う事ばかりで共感しました。いつもは奥歯に物が挟まったようなコメントをする出演者が多い中、今日は出演者全員が痒い所に手が届いた感じの発言で、聞いていてスッキリしました》《気持ちいいくらいに言いたいこと言ってましたね。 けど、それくらい言ってもらわないとこの国の政治家は変わらないと思います》などの意見が書き込まれていた。
さらに、このバトルが注目されているのは、近く“再戦”が見られそうなためだ。『朝まで生テレビ! 激論! ド~する?! 2024ニッポン』(1月1日午前2時・テレビ朝日系)で、2人は相まみえることになっている。泉氏は自身のX(旧Twitter)に《【元旦の『朝まで生テレビ』のご案内】 田崎史郎さんも出演なさるので、『モーニングショー』の続きとして、「安倍派議員90人がいなくなって、何が困るのか」をあらためて聞いてみたい。困るのは、今の政治を良しとしている方々であって、国民からすれば、別に何も困らない》と書き込んだ。
泉氏の投稿には《また戦ってください他のお正月番組よりも年明けにふさわしい、新年から国民をスカッとさせて欲しいです》《今回はジャブでは無くボディブロー決めて下さい!期待してます!》《徹底的に聞いてください。90人いなくなっても国民は本当に困らないので。辞めてもろてOK。むしろ私達の血税が、その議員達には渡らなくなると思うとホッとします。》と、“対決”を心待ちにする声が寄せられていた。第2ラウンドでも侃侃諤諤の議論を期待したい。
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