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「防災観念がない」川勝知事、9県合同の被災地支援会議を欠席して新年会…静岡豪雨でも自衛隊派遣3日放置の鈍感力

社会・政治 投稿日:2024.01.07 21:00FLASH編集部

「防災観念がない」川勝知事、9県合同の被災地支援会議を欠席して新年会…静岡豪雨でも自衛隊派遣3日放置の鈍感力

歯に衣着せぬ発言が批判されている川勝平太知事

 

 静岡県川勝平太知事が、1月4日に開かれた9県1市による能登半島地震被災地支援会議を欠席し、地元メディアの新年会に参加していたことが報じられた。

 

 静岡県や石川県など中部9県と名古屋市は、災害時の応援協定を結んでおり、4日の会議では、石川県庁に支援本部を設置することや全国知事会などと連携して被災地支援を進める方針が確認された。

 

 

 6日配信の「朝日新聞」によると、会議はオンラインで開催され、川勝知事は地元メディアの「新年のつどい」に参加するため県庁を離れたという。会議には知事の代理が出席したが、発言はなかった。

 

 川勝知事は、会議に先立つ仕事始め式で能登半島地震を「ひとごとではない」と強調したばかり。知事の取った行動に対し、「X」(旧Twitter)では批判が広がった。

 

《人ごとやん 周りは今後ずっと覚えてると思う》

 

《リニアの邪魔するわ、被災地支援の会議に欠席するわ、やりたい放題》

 

《今こそ熱海の土石流の経験を生かして被災地支援をするときなのではないのですか? まだあちらも解決しきってないですけどね…》

 

《この人、とことん防災って観念が無いですよね。静岡県が洪水まみれになっても4日ぐらい放置して、後になって自衛隊を呼んだような》

 

 2022年8月、台風15号により、静岡県では豪雨災害が発生。各地が浸水や土砂崩れに見舞われ、断水や集落の孤立が起きた。23日から大雨は降り始めたが、川勝知事が自衛隊に派遣要請したのは26日。判断の遅さを指弾された知事は、「市町から要請を求める声が上がってくるのを待っていた」と説明したが、時間を空費して住民が犠牲になった。

 

「川勝知事はリニア中央新幹線への反対を続けており、JR東海が当初計画した2027年開業は困難になっています。反対の理由は環境破壊への懸念で、その大きな問題の一つが大井川の地下水源です。

 

 大井川は流域の住民生活を支えており、リニアのトンネルが地下を通ると水がトンネル内に湧き出し、川の水量が減ってしまいます。川勝知事は『水一滴の流出も許可しない』として、『全量戻し』の対策をJRに迫りました。JRは田代ダムの取水抑制案を出すなど交渉を続けましたが、なかなか事態が動かないのが実情です。

 

 2022年の台風被害の際、こうした知事の強硬姿勢を、静岡大の笹沼弘志教授は『リニアでは水問題に敏感なのに、水害では鈍感』と皮肉っています」(政治記者)

 

 川勝知事は、2021年の参院補選時、「御殿場にはコシヒカリしかない」と失言し、不信任決議案が出され、可決まであと1票のところで否決されている。知事はペナルティとして、給与やボーナス約440万円の返上を表明するも、いまだその約束を果たしていない。

 

 今回の欠席がさらなる火種となって議会が空転する可能性もある。置き去りにされるのは、リニアだけでなく、県民の生活もなのだ。

( SmartFLASH )

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