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六代目山口組・髙山清司若頭、“東” への進出で噂される「七代目組長の誕生」…関東トップ集結の場から始まる「ヤクザ界統一」への道
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.01.26 06:00 最終更新日:2024.01.26 06:00
千葉県北西部の流山おおたかの森駅は、大型ショッピングセンターが隣接する “ファミリー向け” の新興住宅地。
2023年の「SUUMO住みたい街ランキング」では、主要都市を抑えて千葉県内1位に輝いたが、1月17日の同駅近隣には異常な緊迫感が――。
「流山市内の寺院で、指定暴力団住吉会の特別相談役だった柴崎靖忠氏の葬儀が営まれていた。住吉会のなかでも古くからの組織で、名門といえる馬橋一家。そこの七代目総長だった柴崎氏は重鎮であり、住吉会でも、その功績は大きく称えられている」(都内在住の暴力団関係者)
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警察も監視するなか、他団体からの弔問客も多く、500人以上が参列。その日、最大の緊張が走ったのは、名古屋から弔問に来た六代目山口組の髙山清司若頭の登場だった。
髙山若頭が姿を現わすと参列していたヤクザは全員、直立不動の姿勢で迎え入れた。さらに、その後ろには稲川会の内堀和也会長が続いていく。
2人は焼香をすませると、祭壇そばに用意されたテーブルで、住吉会の小川修司会長と3人で対面。髙山若頭と内堀会長にいたっては、なごやかに談笑する様子も見受けられ、3人は20分ほど話し込んだ。
「他団体幹部の葬儀に訪れたとしても、通常ならせいぜい数分、言葉を交わすくらい。今回の “三者会談” は、かなり異例です。
六代目山口組にとっては、住吉会と稲川会との友好ぶりをより強くアピールできたし、髙山若頭が両トップと親密な関係だと見て取れる光景でもありました」(暴力団事情に詳しいジャーナリスト)
柴崎氏の葬儀の場には、極東会の髙橋仁会長も参列。関東の主要3団体のトップが一堂に会した形だ。
ほかにも松葉会、関東関根組といった組織の幹部クラスも参列しており、こうした “関東ヤクザ” の大物が集結する重要な場だった。
そこで髙山若頭が “弔問外交” をおこなった背景を、前出の暴力団関係者はこう話す。
「六代目山口組と神戸山口組との分裂抗争も、8月で10年めを迎える。抗争は神戸山口組の井上邦雄組長が籠城するのみで、『近く終結するのではないか』といった状況。
いま注目は、六代目山口組の “代替わり” に移りつつある。“西” の抗争が終結し、また一つの山口組に戻ったときに、司忍組長が “総裁” に昇格し、“七代目・髙山組長” が誕生するという噂もあり、そのとき髙山若頭が長年提唱している『ヤクザ界統一』が強く推し進められることになるだろう。
六代目山口組は、千葉を中心に独立組織として活動している双愛会を手中に収めるのではないかといわれているが、髙山若頭はこれまで以上に “東” への進出を重視していくだろう。そんな一年の幕開けを今回の葬儀が表わしていたのでは……」
三河で生まれ、江戸に移った徳川家康のように天下統一を目論む六代目山口組。
それを受け入れる側の気苦労は計り知れない。