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岸田より頼れる“小池百合子首相”爆誕へ! 選挙「逆転勝ち」で恩売りまくり、 二階&菅&公明党とも利害が一致
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.01.31 06:00 最終更新日:2024.01.31 06:00
永田町の大混乱は、いまだに収束する兆しが見えない。発端は、2023年11月に発覚した、政治資金パーティーを利用した自民党の裏金事件だ。
「1月18日、岸田文雄首相は、“三頭体制”を担う麻生太郎副総裁と、茂木敏充幹事長にもいっさい相談せず、岸田派の解散を口にしました。当然、麻生副総裁と茂木幹事長は大激怒ですよ。茂木幹事長は腹いせとばかりに、巨額の不正会計に関わった安倍派幹部を離党させるべきだと周囲に訴えた。清和会だけをターゲットにした発言だったようですが、岸田派でも元会計責任者が起訴されており、この発言は『岸田首相も離党しろ』という主張だと受け取られかねません」(自民党議員)
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親分に“弓を引いた”茂木幹事長のもとからは、次々と人が去っている。
「小渕優子選対委員長や石井準一国対委員長が茂木派を離脱。さらに青木一彦議員に加え、参院で10人程度の議員が続くとされています」(同前)
茂木幹事長による“反乱”は自壊。だが、岸田政権が延命できたわけではない。
「“裏金”の再発を防ぐべく、首相肝入りで立ち上げた政治刷新本部の改革案は、ツッコミどころ満載です。“派閥”を“政策集団”だと言い換えただけで、派閥の『政治資金パーティー禁止』『人事への介入禁止』という2点を、実効性のある形にできていません。国民からの信頼回復は望めませんよ。党内では、岸田首相への不満が溜まっています」(政治アナリスト・伊藤惇夫氏)
早ければ、4月にも政局が一気に動く可能性がある。
「政権が9月の総裁選まで延命できないのは、永田町で衆目の一致するところ。3月には自民党大会があり、“反岸田”の声が高まる。4月の訪米を花道に退陣するか、解散するか。遅くとも、6月の通常国会閉幕までに、手を打つ必要がある」(政治部記者)
そこでにわかに注目を集めているのが、“沈黙する女帝”小池百合子都知事だ。
「2023年12月におこなわれた江東区長選と、1月21日の八王子市長選で、自公推薦の候補者を勝たせました。とくに八王子市長選は、萩生田光一前政調会長のお膝元。旧統一教会問題や“裏金事件”の影響で与党の苦戦が予想されていました。小池都知事は、序盤戦ではあえて動かず、旗色が悪くなった19日になり、ようやく応援演説で現地入り。小池都知事の肉声で投票を呼びかける自動音声電話を有権者にかけるなど、怒涛の攻勢で形勢を逆転させました。萩生田議員を筆頭に自民党に大きな貸しを作り、“女帝”の力をまざまざと見せつけました」(都政関係者)
2021年には愛犬“(総理の)ソウちゃん”を亡くしてペットロスに苦しみ、2023年5月には過労で公務を取りやめるなど、健康不安説が取り沙汰されてきた小池都知事。ここにきて、“最後の野望”に向けてV字復活を遂げたのだ。舛添要一前都知事はこう語る。
「彼女は権力に取りつかれた人ですから、総理になりたいという野望はいまでもあるはずです。自民党が弱り、女性総理待望論がささやかれているなか『チャンスが来た』と思っているでしょう。いまだに7月7日の都知事選への出馬を表明しないのは、それが理由です。私は小池都知事の政策をまったく評価していませんが、“選挙に強い”のは事実です」
前出の伊藤氏も「モテ期が来た」と語る。
「小池都知事を引っ張り込もうと、自民党が画策していることは事実です。彼女のほうも『それなりのポストを用意してくれれば』と応じているという話を聞いています。東京に地盤のない、維新の会も総選挙に向けて“共闘”のラブコールを送っていますからね。まず国政に出る必要があるので、都知事選までに解散総選挙があるのかがポイントです。副総裁などのポストを与え、総選挙に備えるというウルトラCもありでしょう」
とくに菅義偉(よしひで)前首相、二階俊博元幹事長、公明党の山口那津男代表とは、恐ろしいほど利害が一致する。
「菅氏と二階氏は“三頭体制”で冷や飯を食わされた非主流派です。そして公明党を軽視し続ける岸田首相と違い、菅氏は太いパイプがある。この3人が岸田首相を見捨てて、小池都知事を担いだら……。初の女性総理誕生は近いかもしれません」(政治部デスク)
いまの政治が変わるなら、望むところだ。