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「電動キックボード不要論」が激化…愛知で起きた“逆走ひき逃げ”事件で被害者は鎖骨・ろっ骨を骨折の大ケガ
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.02.10 06:00 最終更新日:2024.02.10 06:00
以前から、その危険性や危険走行が指摘されてきた「電動キックボード」。悪質な事故が、また起こってしまった。
「2月3日、愛知県名古屋市中区の一方通行の路上を『電動キックボード』で逆走していた男が、道路を横切ろうとしていた40代の男性に衝突しました。運転していた男は、衝撃で前方に転げるように倒れ込んだ被害者に声をかけたようですが、その数秒後、被害者を放置したまま電動キックボードで逃走。
その一部始終を防犯カメラが捉えていたことから、男は2月9日にひき逃げなどの疑いで逮捕されました」(事件記者)
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逮捕されたのは名古屋市中区の無職、松崎和則容疑者(44)。前出の記者が続ける。
「松崎容疑者が乗っていた電動キックボードは運転免許が必要なタイプの車両でしたが、松崎容疑者は無免許で走行。ぶつかって立ち去ったことを認める一方で、『自分が乗っていた電動キックボードに運転免許が必要だとは思っていなかった』と供述。報道によれば、松崎容疑者は運転免許を取り消されていた過去があったようです。
衝突された40代の男性は、鎖骨やろっ骨を折る全治2カ月の重傷ということでした」(事件記者)
電動キックボードによる事故は、これまでにもたびたび報道されてきた。特に2023年7月の道交法改正で一部の車両では16歳以上なら運転免許不要、ヘルメットの着用は努力義務となって以降は、誰でも気軽に乗れるようになったことで、“危険走行”による事故がかねて懸念されている。
「2023年9月には東京・東池袋の歩道で、キックボードで走行していた20代の女性が、60代の女性に衝突する事故が発生。60代女性はろっ骨を折る大ケガを負いましたが、容疑者は、事故現場に駆けつけた警察官の腕をペットボトルで叩いたとして、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕。その後、道交法違反(ひき逃げ)などの疑いで再逮捕されると、ワイドショーなどで警察車両の後部座席で涙を浮かべる容疑者の様子が一斉に報じられました。
また、法改正前の2022年9月には、東京・中央区のマンション駐車場で、電動キックボードに乗っていた52歳男性が車止めに衝突し転倒。頭を打って死亡しています。男性はヘルメットをかぶっておらず、飲酒運転だったとみられます」(前同)
こうした前例もありながら、またしても起こってしまった事故。これに対してネットやSNS上では、
《そもそも、なぜこん乗り物が早くに法的に認められていったかがよくわからない。かなり不安定な乗り物だし、外国では規制をかけてる中なのにな。わたしも乗ったことあるが、一般道のさまざまな交通状況を考えると危ないと思う。禁止が良いと思う》
《電動キックボードの公道走行マジで禁止しろよ。政治家どんだけ金貰ったんだよ!?》
《電動キックボード全面禁止にすればいいのに。私有地以外で乗ったら罰則にしよーよ》
など、公道での電動キックボード不要論が飛び交う事態となっている。今回は容疑者が逮捕されたから良かったようなものの、このまま逃げられていたら…と思うと、ゾッとする人は多いはずだ。
( SmartFLASH )