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「大谷を政治利用するな」岸田首相、韓国訪問時に「ドジャース戦」観戦案に非難の嵐
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.02.15 15:00 最終更新日:2024.02.15 15:00
「岸田首相が3月20日に韓国を訪問、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との会談を予定しています。2023年3月に両首脳で合意した、両国を相互往来する『シャトル外交』なのですが、訪問日は韓国で、大谷翔平選手が所属するドジャースとパドレスの開幕戦が予定されています。
そのため、岸田首相と尹大統領が揃って観戦する案が急浮上してきたのです」(政治担当記者)
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政治資金パーティーに端を発した裏金問題で各社の世論調査で支持率が政権発足以来最低を記録している岸田首相。
これまでも政府は、オリンピックで活躍した選手や新記録を作ってきたスポーツ選手などに、国民栄誉賞や内閣総理大臣顕彰を授与して政権浮揚を図ってきた。岸田首相が、大谷の“人気”にあやかろうとしているのかーー。
この「露骨な目論み」(立憲民主党関係者)に、SNSには批判が殺到している。
《何より大谷選手がいい迷惑》
《大した成果も期待出来ない現状で大谷選手を『政治利用』するなと申し上げたい》
《能登にはなかなか行かなかったのに、早い対応ですこと》
《エッフェル姉さんのこと忘れたのかな?》
自民党関係者ですら、この計画に辛辣な声を寄せる。
「北朝鮮の核・ミサイル問題や経済対策など話し合うことは確かにありますが、能登半島地震などのことを考えれば、野球観戦は控えた方がいいに決まっています。こうした国民の反発を買うようなことを平気で考えつく感覚が理解できません。岸田首相はそのあたりの機微がわからないんですよね」
一方、「野球観戦はもちろん、首脳会談の実現は難しいかもしれない」とみる政治担当記者もいる。
「3月は新年度の予算案審議が大詰めを迎えます。野党は裏金を作った『安倍派5人衆』と二階俊博元幹事長の政治倫理審査会への出席、そして政治資金規正法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕、起訴された池田佳隆衆院議員の証人喚問を要求しています。
自民党が応じなければ予算案審議が紛糾することは間違いありませんし、韓国も4月に総選挙があります。戦時中の慰安婦問題や強制労働問題がクローズアップされることは避けたいでしょう。予定通り3月20日に首脳会談ができるかはまだわかりません」
計画通り、ドジャース戦に赴いたら、さらなる批判が待っていそうだが……。
( SmartFLASH )