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「成立カップルに5000円食事券」岩手県の結婚サポート対策に「カップルだとどう証明?」集まる疑問
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.02.15 16:44 最終更新日:2024.02.15 16:52
東京都は2023年から、マッチングアプリ「TOKYOふたりSTORY」をスタートさせた。AIを使って相性診断をするというが、このほかにも「商店街めぐり」「いちご狩り」「クルーズ船パーティー」「ご当地グルメ食事会」などを通じ、公的機関が男女の出会いを後押しするケースが増えている。
そうしたなか、岩手県は2月13日の「人口問題対策本部会議」で、県などが運営する結婚サポート組織「i-サポ」のマッチング機能で交際が成立したカップルに「食事券(5000円程度を想定)」を配布することを決め、2024年度予算案に盛り込んだ。
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サポートセンターは「食事券の配布が一度きりなのか、相手が変わればもう一度、配布を受けられるのかなどの詳細は伝わっていないんです」と困惑するが、「i-サポ」のマッチング率は高いようだ。
「入会登録料は1万円ですが、市町村から補助があり、有効期間は2年間です。会員登録数は2024年1月31日現在で累計3985名。そのうち、会員同士の成婚数が141組になりますから、出会いの機会が少ない地方都市という事情もあると思いますが、成婚率は高いのではないでしょうか。
占いつきの結婚・婚活相談会や、盛岡のミュージックバーで飲みながらのパーティー、フレンチトーストを作るイベントなどが、毎月、実施されています。行政としては、カップルが誕生して、定住してくれることで、人口減少に歯止めをかけたいという思惑があります」(週刊誌記者)
まさに「あの手この手」だが、この「食事券企画」にSNSには《そこではないような・・・ 地元飲食店への補助が主目的かもだけど》《交際カップルに食事券を渡したら 何故人口減対策になるのか?》《カップルであることをどう証明するのだろうか、キス?》など、効果を疑問視する書き込みが目立った。
岩手県の達増拓也知事は、会議で「人の心を動かさないと効果は出ない」とやる気満々で語り、企画の情報発信に力を入れるという。5000円の食事券に、どれほどの効果があるのか、見ものだ。
( SmartFLASH )