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中国企業が「大谷翔平」商標登録申請に日本中が激怒「ウルトラマン」「マイケル・ジョーダン」で訴訟の過去も

社会・政治 投稿日:2024.02.27 17:10FLASH編集部

中国企業が「大谷翔平」商標登録申請に日本中が激怒「ウルトラマン」「マイケル・ジョーダン」で訴訟の過去も

(写真・AP/アフロ)

 

 こんなことが許されるのだろうか。中国・福建省の企業が、ドジャース大谷翔平選手の名前を商標登録申請し、現在は審査中であることがわかった。

 

「この会社ですが、大谷選手本人はもちろん、ドジャースとも無関係のようです。簡単に言ってしまえば『大谷人気』にあやかろうという目論みなのでしょう。しかし、事は重大です。もし申請が認められれば、この会社の許可なしでは所属チームのドジャースといえども、中国国内で『大谷翔平』と書いた商品を売ることができなくなります。この会社は服飾メーカーのようですから、独占的に『大谷翔平Tシャツ』や『大谷翔平キャップ』を発売することができてしまうのです。中国は人口が多いだけに、莫大な利益になるはずです」(スポーツライター)

 

 

 これまでも「ウルトラマン(中国表記:奥徳曼)」が中国企業に商標登録され、円谷プロダクションに無断で映画が製作されたり、子ども用の靴などに「クレヨンしんちゃん(中国表記:蝋筆小新)」が描かれ発売されたりしたが、裁判になり、日本側が勝訴するまでに長い時間がかかった。

 

「なかでも大きなニュースになったのが『無印良品』です。同商品を販売する、日本の株式会社良品計画が、中国での人気の高まりをうけて、2005年に同国に進出しましたが、すでに『無印良品(中国表記:无印良品)』が中国企業により商標登録されていたのです。そのため中国企業から『商標登録違反』で提訴され、良品計画が敗訴するという事態も起きています」(経済担当記者)

 

 ほかにも「ヤマハ」「コシヒカリ」「あきたこまち」「夕張メロン」「鬼滅の刃」「羽生結弦」などのほか、都道府県名、皇室関連の名前も申請され、認められたものもある。

 

 中国の商標登録事情はどうなっているのだろうか。吉川国際特許商標事務所(静岡市)のウェブサイトによれば、中国の商標登録出願件数は1年に100万件以上で、世界一だという。また「先願主義」を採用していて、「先に出願されたものについて優先して登録される」とある。さらに、使用した結果として需要者の間で広く知られた場合、他人が商標権を取得しても、商標を継続して使用できるという権利である「先使用権」は認められていない。

 

 SNSでは《大谷翔平を登録商標とかいい加減にしろ!と言いたい》《許可されないだろうけど、ホントなんでもありだな》《大谷翔平以外が大谷翔平を商標登録する権利ないだろ)など、批判的な意見が目立つが、2012年には「マイケル・ジョーダン」が登録され、8年越しの裁判になった。

 

「なんでもあり」の国だけに、行方が気になるところだ。

( SmartFLASH )

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