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トランプ大統領の切り札「空母ロナルド・レーガン」に潜入!

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.10.29 16:00 最終更新日:2022.03.26 11:15

トランプ大統領の切り札「空母ロナルド・レーガン」に潜入!

『米海軍』

 

北朝鮮を完全に破壊する」
 国連総会で、北朝鮮にこう警告したトランプ大統領(71)。もし、アメリカが北朝鮮を攻撃するならーー。切り札となるのが、ニミッツ級原子力空母「ロナルド・レーガン」だ。

 

「戦闘機が、ものすごく短いサイクルで発着艦するんです。怪我をすることもあるので、乗艦時には安全ギアの着用が義務づけられていました」

 

 2003年の就役以来、同艦に何度も乗艦して取材してきた、フォトジャーナリストの柿谷哲也氏が、ベールに包まれた原子力空母の内部を明かす。

 

 約70機の艦載機を搭載し、イージス艦や原子力潜水艦を引き連れ、空母打撃群を編成。この打撃群の戦力は、中規模国家の軍事力に匹敵する。

 

「訓練すべてが、実戦を想定したものばかり。米軍の強さの源でしょう」

 

 柿谷氏は食堂で、パイロットや水兵たちと食事をともにした。朝はパンやフルーツ、昼はハンバーガーやホットドッグ。夕食のメニューには、ステーキなど肉料理のほか、メキシコ料理、イタリアン、中華……。多彩なジャンルに、多民族国家アメリカを感じた。

 

 健康志向が強まったのか、2000年ごろからは、下士官や水兵が使う食堂にもサラダバーが備わっている。

 

「20歳前後の若い水兵が多く、食事の内容、好きな音楽、ナンパの話で盛り上がったりしましたよ」

 

 ちなみに食堂には行方不明者のためのテーブル “ミッシング・テーブル” がある。「乗組員はあなたを忘れていない」という意味があるという。

 

 艦内には礼拝所も。「宗教科」という兵科が運営しており、キリスト教各宗派のほかに、イスラム教徒や仏教徒が礼拝に使えるよう、祭壇は可動式だ。

 

 さらに「ニミッツ級」空母艦内の医療施設には、脳外科を除くすべての医科および歯科もあり、手術室や集中治療室なども完備している。

 

 近年、米海軍の艦船名は、実在の人名から名づけられることが多い。「レーガン」の艦長室には、艦名の由来であるレーガン元大統領愛用の机があった。

 

「艦内にはレーガン元大統領の博物館までありました。元大統領の足跡パネルなど、ゆかりの品が飾られています」

 

 トランプ大統領は、最新鋭空母「ジェラルド・R・フォード」を、就役前に2回訪問。就役前の訪問は、異例のことだという。

 

「トランプ氏は軍歴がありません。将来空母に自分の名をつけたくて、海軍に媚びているといわれています」

 

「レーガン」は、朝鮮半島近海で米韓合同演習を実施したばかり。北朝鮮の暴走を止めることができるか。

 

(週刊FLASH 2017年10月10日号)

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