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「ミャクミャクを傷つけたのは万博反対派」吉村知事「イソジン」思い出す府民から「発言は慎重に」の声

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.03.15 18:20 最終更新日:2024.03.15 18:20

「ミャクミャクを傷つけたのは万博反対派」吉村知事「イソジン」思い出す府民から「発言は慎重に」の声

破損の被害にあった大阪市役所前の「ミャクミャク」モニュメント(写真・馬詰雅浩)

 

 刃物のようなもので傷つけられたのだろうか。2023年11月、万博開幕500日前に合わせ、大阪市役所(大阪市北区)の玄関前に設置された2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の巨大モニュメントの「顔」が3カ所えぐられ、赤い塗装がはがれてしまっていた。

 

「高さ約2m、幅約3.3m、奥行き約1.5mの大きなモニュメントで、設置費用はおよそ623万円だということです。13日午前6時ごろ、巡回中の警備員が発見したということで、万博推進局は大阪府警天満署に器物損壊容疑で被害届を提出しました。いまは、赤いテープで応急処置をされています」(地元記者)

 

 

 大阪府の吉村洋文知事は13日、自身のXに《ミャクミャクのモニュメント(市役所前)が何者かによって破損されました。どんな理由があったとしても、これは暴力行為であり、犯罪行為です。許されるものではありません。残念です》と書き込み、記者団の取材にも「いたずらじゃなくて犯罪。犯人がわかれば賠償請求する」「犯人とおぼしき人が防犯カメラに映っている。こんな犯罪はスルーできない。ばれないと思ったら大間違い」と、強い口調で語った。

 

 万博を推進してきた日本維新の会の音喜多駿参院議員も、怒りを隠さない。自身のXに《これは酷い。どれだけ万博に反対意見をもっていたとしても、暴力・破壊行為に及んではならない。警察には徹底捜査をしていただきたい》と投稿した。

 

 しかし、この発言が物議を醸すことになる。

 

「まだ犯人が特定されていない段階で『万博反対派』が犯人だと決めつけるような書き込みに、異論が出ています。SNSには《器物破損の犯人が万博を反対しているという証拠をお示しください》《反対意見をもった人物による犯行と断定してますけど、音喜多さんはどうやってそれを知ったのですか?》などの書き込みが目立っていました」(ジャーナリスト)

 

 また、3月13日の毎日新聞電子版は《吉村洋文知事は13日、記者団に対し「ミャクミャクは万博の象徴だから、万博に対してよく思っていない人がやった可能性は高い」と私見を述べ「動機は分からないが、犯罪行為はやめてもらいたい」と述べた》と報じた。

 

「3月14日の記者会見でも、この発言について記者から質問がありました。吉村知事は『断定はしていません。(犯人は万博反対派である)可能性が高いと指摘しました』と答えていますが、知事は弁護士でもあるので、軽々に犯人像の印象を語るべきではなかったという声も聞こえます。

 

 吉村知事は20220年8月、うがい薬の『イソジン』などが新型コロナウイルス対策に有効かのように発表して使用を推奨し、社会が混乱しましたが、あのときも『知事の思い込み』が原因でした。府民からは慎重な発言を求める意見が多いんです」(週刊誌記者)

 

 かわいそうなのは、危害を被ったミャクミャクだ。

( SmartFLASH )

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