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ひろゆき氏も思わず「安物買いの銭失い」徳島の高校で「中国製タブレット」故障続出、9000台が「使用不能」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.03.18 18:07 最終更新日:2024.03.18 18:33

ひろゆき氏も思わず「安物買いの銭失い」徳島の高校で「中国製タブレット」故障続出、9000台が「使用不能」

タブレットの故障続出を受け2023年10月、徳島県の後藤田正純知事は臨時の記者会見を開いた(写真・共同通信)

 

 徳島県で、約8億円をかけて県立高校など30校に配備した、1万6500台のタブレット端末の過半数が「故障中」という異常事態が起きている。1台あたりの価格は4万8950円で、国からの交付金を活用したという。

 

「製品は中国のパソコン会社、ツーウェイ社製の『UBOOK』という機種です。入札を経て四電工徳島支店が納入。入札に参加したのは同支店のみで、機種のスペックと想定仕入れ価格を勘案して、購入できるのがツーウェイ社の製品のみだったそうです。2021年4月から使用を開始したところ、2023年7月下旬ころから故障が目立ち始め、修理や予備機などで対応をしています」(社会部記者)

 

 

 現在はどのような状況なのだろうか。徳島県教育委員会の担当者に話を聞いた。

 

「3月11日の時点で、9173台が使用不能で、全体の55.6%にあたります。そのうち6000台は、バッテリーの膨張などのトラブルです。他県(の学校)でもタブレット端末を導入していますが、こうしたトラブルの報告はありませんので、ツーウェイ社製品だけの問題なのか、納入元の四電工に同機種の検査をお願いしています。製品の保証期間は1年ですが、欠陥が明らかになれば損害賠償を求めることもあります」

 

 教育委員会は、故障したタブレット端末を他社製品に代える対策をとっているそうだが、全生徒に行き渡るのは2024年の夏ごろを見込んでいるという。

 

 このニュースに、実業家のひろゆき氏は3月17日、自身のXで《高校生に配備のタブレット「3年もたず半数超が故障」の異常。素人が値段だけでPCのスペック決めると失敗する。パソコンやスマホやタブレットは長期間使い続けるものなので、安物買いの銭失いにならないように、信頼出来るメーカーから買うべきですよ》と苦言を呈し、タレントのフィフィも同日、自身のXに《高校生にとはいえど、クオリティーだけじゃなく、情報漏洩などの点からも、特に通信機器は中国製を使わせるのは不安なんだが…》と投稿している。

 

 ニュースサイトにも《中国製を選んだ段階で誰もが予想できていたはず。今も安かろう悪かろうは変わっていない。全国で同じ事が噴出している》《見た目のスペックに惑わされて、目には見えない「品質」や「信頼」といった基準を発注段階で盛り込めなかった県にも手落ちがあるように思います》《修理依頼や動作チェック、予備機との入れ替え、アプリの設定など、高校側の先生や支援するスタッフの対応コストを考えると絶望的な状況ですね。ハードウェアの値段だけで選定するとひどい目に遭いますね》などの声があがっていた。

 

 いちばんの被害者は、「安物」をあてがわれた高校生たちだろう。早い対応が望まれる。

( SmartFLASH )

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