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小池百合子「東京五輪」負担金2300億円未決着で袋のネズミ

社会・政治 投稿日:2017.11.03 06:00FLASH編集部

小池百合子「東京五輪」負担金2300億円未決着で袋のネズミ

 

 総選挙は、自公両党で313議席を確保する大勝利。敗軍の将、小池百合子希望の党代表(65)は、翌25日に出張先のフランスから帰国。その足で希望の党初の両院議員懇談会に出席した。約3時間半に及んだ会合は紛糾、小池代表もイライラが隠せない。

 

 終了後の囲み会見で「『排除』発言について反省はしないのか」と記者に問われると、質問をさえぎり「はい、次の人」と無視を決め込む始末である。

 

 小池氏の都知事の仕事には、早くも暗雲が垂れ込めている。ある自民党幹部はこう話す。

 

「小池氏はこれから、東京五輪開催に向けた準備で政治力をアピールし、復活を目指す腹づもりだ。得意の環境分野で見せ場を作ろうとするだろう。だが、そううまくはいかない」

 

 それというのも、都庁幹部から、こんな恨み節が聞こえてくるからだ。

 

「小池都知事が総選挙にかかりきりになったせいで、五輪の大会準備が滞っている。都議会では、協力関係にある都議会公明党からも、知事に反発する声が出てきている。

 

 じつは五輪の開催準備基金の残高が不足している。予備費を除いた開催費用の1兆3850億円のうち、都の負担分が6000億円です。都は基金として約3700億円を持っていますが、残りの2300億円は、未決着のまま。

 

 年末の都議会で補正予算案が審議される予定ですが、都議会自民党などから、小池知事がやり玉に挙げられることは必至です」

 

 安倍官邸は、「もはや小池代表の政治生命は終わったとみている」(政治部デスク)。その小池代表に “とどめ” を刺そうと、官邸は手ぐすねを引いている。

 

「官邸が、五輪準備で都に協力的なのは表向きだけ。都議選前の5月に、都外の仮設施設整備費用を誰が負担するかを決める際にも、菅義偉官房長官を中心に、ネガティブキャンペーンを展開している」(同・政治部デスク)

 

 神奈川県の黒岩祐治知事、埼玉県の上田清司知事、千葉県の森田健作知事の3人に、官邸で安倍首相に直訴するパフォーマンスをさせた。

 

 2日後首相と会った小池知事は、 340億円全額を都が負担する決断をしたが、はた目には首相に言われて払ったように見えた。小池知事の面目は丸つぶれだった。

 

「これからも、『小池は、勝手にやれば』という態度で、手を替え、品を替え嫌がらせをする準備は万端だ」(同前)

 

 東京五輪開会式は2020年の7月24日。小池知事の任期は、同年7月30日まで。ある政権幹部は早くもこううそぶいたという。
「近日中に都知事選の準備を始めないとな」

 

(週刊FLASH 2017年11月14日号)

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