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【柴門ふみ氏も驚いた2000人大調査】40代男の38%が「婚外恋愛」を経験「目的は癒やし」それでも夫婦仲「良い」が過半数

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.03.31 06:00 最終更新日:2024.03.31 06:00

【柴門ふみ氏も驚いた2000人大調査】40代男の38%が「婚外恋愛」を経験「目的は癒やし」それでも夫婦仲「良い」が過半数

公務員の岸さんと、婚外恋愛の相手である林田さん(ともに仮名)

 

「僕は本当に、これまでまったく遊んでこなかったんです。浮気をしたこともないし、結婚した相手も、初めて交際した女性だったんです」

 

 と語るのは、首都圏郊外に暮らす公務員の岸明夫さん(仮名・52)。子供はいないものの、共働きの妻と25年間、人並みの夫婦生活を送ってきた。だが、岸さんと手を取り合い、微笑むのは彼の妻ではない。同い年で、都内在住の主婦、林田泰代さん(仮名)だ。

 

 

 林田さんは会社員の夫と結婚して16年。高校生の息子を育てながら、岸さんとは2019年から「婚外恋愛」の関係にある。

 

「婚外恋愛とは、既婚者同士が、お互いに相手の家庭を壊さない前提で進めていく恋愛関係のことです」

 

 既婚者専用のマッチングサイト「ヒールメイト」を運営するレゾンデートル株式会社の浦野圭介氏がそう解説する。

 

 同社は今年1月、30~59歳の既婚男女計2000人におこなった、婚外恋愛に関するアンケートの調査結果をリリース。この日本初となる本格的調査により、「婚外恋愛」の実態が明らかになったのだ。

 

「調査結果によると、既婚者の22.5%、特に40代男性ではじつに38.3%が婚外恋愛の経験があることがわかったのです」(浦野氏)

 

 前出の岸さんが、婚外恋愛に踏み出したのも40代だ。

 

「結婚して、いい年齢になってきたときに、ふと “このまま妻だけでいいのかな” と思ったんです。とはいえ、ナンパしたり、スナックのママとロマンスしたりするタイプじゃない。そうだ、“テクノロジー” を使ってみようと」

 

《婚外恋愛の相手との出会いの場は、「職場」が4割以上。以下『知人・友人』『趣味の活動』『アプリ・サイト』と続く》(レゾンデートル株式会社の調査結果より。以下同)

 

 岸さんは “テクノロジー”、つまりマッチングサイトに登録したものの、最初はなかなかうまく出会うことができなかった。岸さんがようやく話をでき、初めて対面できた相手である林田さんに話を聞いた。

 

「夫と私は、よく一緒に趣味のコンサートに出かけていました。夫婦関係に不満はなかったのですが、ふとサイトに登録してみたんです。でも、これまで出会った男性からは、いきなりホテルに誘われたりイヤな思いをして、もう退会しようかなって……。そんなときに出会った明夫さんは、“今どきいる?” ってくらいまじめで、とても新鮮でした」

 

《「婚外恋愛の経験がある」と回答した割合は、男女ともに子供がいる人(25.6%)のほうが、いない人(15.0%)よりも高かった》

 

 岸さんはシフト制の仕事のため、デートに曜日の制約はない。週に1回、3時間ほどをホテルで過ごす。今、林田さんとオペラやライブを鑑賞する相手は、岸さんが務めている。

 

《相手と会う時間帯は、男性は平日の夜が45.4%ともっとも多く、女性は平日の夜(34.9%)と日中(34.3%)が拮抗。相手とのデートの頻度は、男女ともに『月1回未満』が最多》

 

仕事終わりの電話が楽しみで楽しみで

 

 関西在住の西口悟さん(仮名・47)と村田純子さん(仮名・46)のカップルの出会いはお見合いパーティ。男女それぞれ40人ほどの参加者がいたという。西口さんが語る。

 

「妻との間に子供は3人います。上が18歳、下はまだ8歳。子供のことで振り回される日々で、家庭の外に目を向けたとき、どんな人がいるのかなという社会勉強のような気持ちでした」

 

 お相手の村田さんも、子育てが一段落したときに、パーティに参加した。

 

「子育てメインの毎日に疲れたのもあり、人目とか倫理観を気にしたら後悔するなと思い、まずマッチングサイトに登録し、そのサイト主催のパーティに参加しました。意外とまじめな人が多く、連絡先を交換した数人のなかで、意気投合したのが悟さんでした」(村田さん)

 

《妻や夫に、婚外恋愛をしていることについて罪悪感が「特にない」と回答した男性は18.2%、女性は35.2%》

 

 2人の居住地の中間地点である大阪でデートをするが、たまにしか逢えないため、ふだんから連絡は密に取り合っているという。

 

「平日はどちらも仕事ですし、休日は家にいないといけない。だから、毎日LINEしていますし、仕事終わりに電話したりしています。今はその時間が楽しみで楽しみで。僕にとって、純子はほんとうに意中の人って感じです」(西口さん)

 

《30%以上の男女が、婚外恋愛の相手と「毎日、数回以上」連絡を取り合っている》

 

 交際3カ月で、実際に会ったのは4回だけだという。

 

「“大人の関係” になったのも、最近でして。信頼関係を築きたかったし、僕がただ、したいだけの男だと思われるのもイヤでした」(西口さん)

 

《婚外恋愛の相手と肉体関係がある男性は85.1%、女性は73.3%》

 

 セックスが目的で交際しているのではないと、2人は口を揃える。

 

「悟さんは癒やしの人です。愛を惜しみなく与えて、幸せな気持ちにさせてくれる方です。お互いを成長させるために、私たちは出会ったのかなと思います」(村田さん)

 

「下の子は小学生ですし、妻と離婚はしませんが、家族は家族で、恋愛とは違うんですよね。純子と話して、僕も癒やされてるっていうか。明日に向けて頑張ろうって気持ちになれるんです」(西口さん)

 

 このまま、たまに会うペースを保ちつつ、ゆっくり関係を深めていきたいと語る2人だった。

 

婚外恋愛の相手はビジネスパートナー

 

 一方、婚外恋愛の経験豊富なB太郎さん(42)は、一風変わった体験談を語ってくれた。

 

「僕は事業をしているんですが、サイトで知り合った女性と一緒に、仕事したりしています。ふだんするのは、仕事の話ですね。セックスも月イチくらいでするんですけど、これを『恋愛』と呼ぶのは自分でも違うと思います。あえて、ビジネスパートナーのようにつき合っています」

 

 B太郎さんは挑発するように続ける。

 

「“婚外” といっても、いちゃついて飯食ってセックスするのなんて1、2カ月ですから。その後はみんな、距離が近づきすぎて、相手に嫉妬したり束縛したり、疑心暗鬼になったりするんですよ。外で恋愛してるのに、夫婦と同じことを繰り返してしまうんです。結局、そうやって、傷つけ合うのが楽しいのかもしれないんですけどね」

 

《婚外恋愛をして「人生のプラスになった」と回答した男性は50.7%、女性は47.0%。「プラスにならなかった」男性は24.3%、女性は16.8%》

 

 それでも癒やしを求め、今日も――。

 

恋愛の教祖・柴門ふみさんも「目からウロコでした」…「女の独占欲」と「男の優柔不断」に要注意

 

 スマホで手軽に出会えるようになった時代に、男女ともに婚外恋愛に “癒やし” を求めている人が多いという調査結果は、私には意外で、目からウロコでした。特に、男性は100%、セックスが目的だと予想していました(笑)。

 

 今回の取材に応じているカップル2組は、まじめで寂しく、心のつながりを求めている感じがします。それに、現時点ではそれぞれの家庭を壊さないように、気持ちをセーブしているようです。

 

 ですが、女性には夫だろうが婚外恋愛の相手だろうが、“自分が一番” になりたいという欲があるものです。女性の側にそんな独占欲が表われはじめると、婚外恋愛は破綻してしまう気がします。

 

 それに、婚外恋愛の相手とデートをしているところを知り合いに見られたりして、配偶者の耳に入ることは、十分にありえることですよね。

 

 でも、盛り上がっているときは、リスクは気にならないんです。女性側は、「バレたらバレたで、夫と別れるいい機会だ」くらいの思いなのではないでしょうか。

 

 B太郎さんは「つき合って、いちゃいちゃできる期間は、最初の1~2カ月だ」と達観していました。彼は、確信犯的にその時間だけを楽しんで、逃げるのが上手なんでしょう。婚外恋愛において、ある意味でそれは正解だと思います。

 

 しかし、遊び慣れていない男性は「離婚はしたくないけど、彼女もかわいそうだ」と、家庭や仕事に影響が出るところまで引きずってしまうんです。

 

 夫をバッサリ切れる女性に対し、どう転んでも面倒なのは男性側。やはり、リスクマネジメントはしておいたほうがいいと思います。

 

さいもんふみ
漫画家 1957年生まれ 徳島県出身 お茶の水女子大学卒業。『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』『同窓生 人は、三度、恋をする』など、恋愛や不倫をテーマにした多くの作品を発表している。令和の家族や夫婦、幸せのかたちを描いた『薔薇村へようこそ』(小学館)3巻、4巻(完結)が、4月30日に同時発売

( 週刊FLASH 2024年4月9日号 )

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