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最新情勢調査で判明した乙武洋匡氏「決定的敗北」自公離れに人気凋落、小池知事「学歴詐称」報道が追い打ちに

社会・政治 投稿日:2024.04.11 19:20FLASH編集部

最新情勢調査で判明した乙武洋匡氏「決定的敗北」自公離れに人気凋落、小池知事「学歴詐称」報道が追い打ちに

小池百合子東京都知事とのツーショット写真を前に「無所属」で衆院選出馬を表明する乙武洋匡氏(写真・長谷川 新)

 

 衆院東京15区の補欠選挙(4月28日投開票)は、16日に告示日を迎える。告示日を6日後に控えた10日、無所属で出馬する作家乙武洋匡(ひろただ)氏をめぐり「自民党が推薦を見送る案が浮上」というニュースが飛び込んできた。

 

 政治部記者が言う。

 

「乙武氏は、小池百合子都知事が特別顧問を務める地域政党『都民ファースト』が国政進出に向けて設立した『ファーストの会』副代表を、3月から務めています。当初は『ファーストの会』が公認し、自民党、公明党、国民民主党が推薦するとみられていました。さすがにこの布陣が組織的に支援すれば、乙武氏は楽勝ではないかという声も出ていました」

 

 

 ところが、2日、自民党の茂木敏充幹事長と会談した公明党の石井啓一幹事長は「現場の判断としては(推薦は)非常に難しい」と、推薦に難色を示した。このあたりから、乙武氏にとっては雲行きが怪しくなっている状況だ。

 

「乙武氏の過去の不倫問題に、創価学会女性部が反発しているようで、いまだに態度を決めていません」(同前)

 

 8日、乙武氏は無所属で出馬すると会見したが、会場には小池知事とのポスターが貼りめぐらされており、「どこが無所属なんだよ」との失笑を買った。その日の夜、乙武氏はXに《いくつかの記事では、「自民党が推薦へ」と書かれていますが、会見でもお話ししたように、現時点ではこちらから自民党に推薦依頼は出していませんし、推薦を頂く予定もありません。》と投稿している。

 

 また、推薦予定だった国民民主党の玉木雄一郎代表は9日、その時点では同じく推薦予定だった自民党を意識して「自民との相乗りは想定できない」と話し、自民が推薦するなら、国民は引くとの考えを示した。

 

 さらに、乙武氏にとっては不都合な記事が出ることになる。同日、小池都知事の元側近である元都民ファーストの会事務局長・小島敏郎氏の告発記事「私は学歴詐称工作に加担してしまった」という10日発売の「文藝春秋」の早刷りが、永田町とマスコミに出回ったのだ。

 

 そして10日、自民党の「乙武氏推薦見送り案が浮上」が報道された。自民党都連関係者は言う。

 

「推薦見送り案は、小池さんを告発する記事の影響があったかどうかはわかりませんが、大きな理由は、おそらく公明党に気を使ったためではないかと思います。東京15区は独自候補ではないので、そこまでしてこだわる必要はないわけです。それよりも、厳しい戦いになる次の衆院選では、公明党と選挙協力しなければ、惨敗してしまいます。なので、公明党と足並みをそろえたとみています。15区は自民が推薦しなければ、国民は推薦するつもりなんでしょうね」

 

 ただし、現時点ではまだ自民、公明、国民民主の3党の方針は決まっていない。そんななか、11日に東京15区の情勢調査が3つ、出回った。

 

 まずは「維新調査」と題したものだ。

 

酒井菜摘(立憲) 15.6%
金沢結衣(維新) 10.2%
飯山 陽(保守) 9.2%
小堤 東(共産) 7.8%
乙武洋匡(ファ) 7.5%
須藤元気(無) 4.0%
秋元 司(無) 3.0%
吉川里奈(参政) 2.2%
未決定 37.4%
※小堤氏は立候補を見送り、酒井氏を支援予定。下の名前は編集部で書き込んだもの。
表記はないが、政治団体「つばさの党」の根本良輔氏も立候補予定

 

 前出の政治部記者は言う。

 

「日本共産党は8日に小堤氏の立候補を取りやめ、立憲の酒井氏を支援すると表明したので、調査はそれより前の調査ということでしょう。酒井氏と小堤の支持を合わせると23%を超えます。これを見る限り、乙武氏の当選はかなり厳しいというか、敗北はほぼ決定的に見えます」

 

 次に「公明調査」と題した情勢調査が出回った。

 

4月5日速報値・暫定集計
酒井13
乙武10
須藤10
金澤9
小堤5
飯山2

 

「こちらは、乙武氏の数値が維新調査よりも高いですが、酒井氏、小堤氏を足すと18になり、やはり乙武氏は到底、及びませんね。小池知事の告発記事ショックで、さらに支持が落ちることも予想されます」(同前)

 

 そして、「自民党調査」と題したもの。

 

酒井(立憲)18
金沢(維新)15
乙武(無)11
須藤(無)9
秋元(無)3
吉川(参)5
飯山 (諸) 2
根元 (諸) 1

 

「こちらには、共産党候補の名前がないので、8日以降の調査かもしれません。この調査でも、乙武さんは苦戦を強いられそうなのが分かります」(同前)

 

 この自民の推薦見送り報道に、SNSやニュースのコメント欄には

 

《泥船には乗りたくは無いのだろう》

 

《どこの党が推薦しようが落選でしょう》

 

《推薦を受けてやるぜ、の俺様目線では評判のよくない候補者に誰も乗らないということ。慌ててファースト公認になろうとも後ろ盾の小池さんの経歴詐称問題でどこまで頼りになるのやら》

 

《都民ファーストが推薦すると思いきや無所属とか意味が分からない。出馬会見では背後に都民ファーストのポスターが沢山貼ってあるし…》

 

 など、冷ややかな感想があがっている。

 

「自公が『推薦見送り』という方針を土壇場で覆して推薦すれば、都民ファと合わせて組織的な票固めができ、乙武氏が勝てるかもしれないと希望的観測を話す自民党都連関係者もいますが、3党の協力があったとしても、乙武氏自身の人気が急落していて、勝つのは不可能に近い」と、ある自民党関係者は語る。

 

 東京15区の有権者はどのような判断を下すのだろうか。

( SmartFLASH )

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