社会・政治社会・政治

自民党が新ポスター発表「AI使ったキャッチフレーズ」胸張るも「議員もAIに代替したほうが」国民冷ややか

社会・政治 投稿日:2024.04.16 14:11FLASH編集部

自民党が新ポスター発表「AI使ったキャッチフレーズ」胸張るも「議員もAIに代替したほうが」国民冷ややか

4月15日、自民党の平井卓也広報本部長(左)は東京・永田町の同党本部で新ポスターを発表した(写真・時事通信)

 

 微笑を浮かべながらも、引きしまった表情でこちらを見る岸田文雄首相。その上には「経済再生 実感をあなたに。」の赤い文字――。4月15日、自民党は政治活動用の新しいポスターを発表した。

 

 同党の平井卓也広報本部長によると、キャッチフレーズの発案に際し、「チャットGPT」など生成AIに、岸田首相が過去3年間に発言した内容や党の政策パンフレットなどを学習させた「自民党AI」が活用されたという。

 

 

「平井氏によると、AIを使ったキャッチフレーズ制作は初めてだということです。コピーライターが考えた案を含めて500以上の候補から絞り込み、そこから党役員が選んで、最終的には首相が自ら決めたといいます。

 

 ポスターの左下には『所得向上』『地方創生』『子育て支援』『外交・安全保障』『政治刷新』という5つのテーマが、赤地に白抜きの文字で書かれています。平井氏によると、これは総理の強い意向で書き添えたそうです。今後はポスターに連動させて『SNS・WEB×ビラ』の広報展開をおこなっていく計画だといいます」(政治担当記者)

 

 新ポスターが発表されると、永田町は必ず「解散総選挙が近いのか」と浮き足立つが、平井氏は「もうすぐ解散するから『いま、貼っておけ』という話では、まったくない」と苦笑まじりに語った。

 

「岸田首相の解散判断は、4月16日告示、28日投開票される衆院3補選の結果によると思います。自民党議員のスキャンダルがあった東京15区と長崎3区は自民党の不戦敗が決まり、細田博之前衆院議長の死去に伴う島根1区でも、『弔い選挙』にもかかわらず、苦戦が伝えられます。ここも落とせば、事実上の完敗。解散には慎重になるでしょう」(前出・政治担当記者)

 

 政治資金パーティーの裏金事件に女性参院議員の不倫、そして党青年局によるセクシーダンス懇親会での破廉恥行為など、不祥事だらけの自民党。SNSには《経済再生?自分達の再建が先ではないだろうか!?》といった声とともに《ポスターやキャッチコピーだけじゃなくて、中身もAIにしたら?》《議員も一部AIに代替した方がまともな働きしそうですね》などの“提案”が多く寄せられていた。

 

 新ポスターは、4月中旬から下旬にかけて、全国でお披露目される予定だという。AIのアイデアは、選挙にどう影響するのだろうか。

( SmartFLASH )

続きを見る

社会・政治一覧をもっと見る

社会・政治 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事