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「俺以外に誰がいる」岸田首相が浮かれる9月総裁選再選を「ぶっ壊す!」菅前首相も推す“最後の希望の星”の名前

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.04.23 06:00 最終更新日:2024.04.23 06:00

「俺以外に誰がいる」岸田首相が浮かれる9月総裁選再選を「ぶっ壊す!」菅前首相も推す“最後の希望の星”の名前

岸田首相はいまの低支持率でも、9月の総裁選に出れば勝てると皮算用をしているという(写真・長谷川 新)

 

「日米両国の関係が、かつてなく強固だと確認できた」

 

 4月18日、国賓待遇の華々しい米国訪問を終え、その成果を国会で強調した岸田文雄首相。しかし、気のきいたジョークまじりのスピーチが日本国民の心に刺さることはなく、共同通信が15日に発表した内閣支持率は23.8%と、依然低迷している。

 

 

「現在、永田町では、“6月解散説”が争点になっています。今後の政治スケジュールは、9月に自民党総裁選が、2025年10月には衆議院の任期がやってきます。首相の基本戦略は、総裁選の前に解散し、衆院選での勝利を手土産に、9月の総裁選で再選を図るというもの。6月は定額減税が始まり、増額が予想される夏のボーナスが決まる時期です。これらの要素を追い風に、解散するのではないかと言われているのです」(政治部デスク)

 

 だが、自民党の議員らは身を挺してでも、解散を止めようと躍起になっている。

 

「岸田首相は50議席以上減らしたとしても、自公で過半数取れればそれでいい、というあまりに情けない勘定です。しかし落選危機の“50人”は黙っちゃいない。茂木敏充幹事長は周囲に『もしいま解散すると言ったら、閣僚に署名を拒否させる』と豪語しています」(政治ジャーナリスト)

 

 この男に限って、周囲が反対するから解散しない、などということはない。だが岸田首相は、別の理由でこのまま9月の総裁選への道を選ぶ可能性が高いという。

 

「岸田首相は『俺以外に誰がいる』と、本気で思っているんですよ」

 

 とあきれ顔なのは、自民党の中堅議員だ。

 

「9月の総裁選は、ほぼ信任投票で、絶対に勝てると思い込んでいるんです。たしかに、党内に総裁選の強力なライバルがいるかといわれれば、簡単には見つかりません。最有力は茂木幹事長ですが、現職の首相が総裁選に出馬する際、幹事長はそれを支えるのが暗黙のルール。正面切って岸田首相と争うことはできません」(中堅議員)

 

 また、ほかの総裁候補も似たり寄ったりの状況にある。

 

「突如、浮上した上川陽子外相も総裁候補ですが、党内支持率は低い。高市早苗経済安保担当相や石破茂議員、野田聖子議員も手をあげる可能性はありますが、パッとしない。麻生太郎副総裁も『もう岸田でいいじゃねえか』と、周囲に語っています」(政治部記者)

 

 岸田首相は嫌だけど、ほかがいない――。この党内の弛緩した空気に、一石を投じる男がいる。かつて岸田首相に総理の座から降ろされ、反主流派のドンとして、唯一、影響力を保っている菅義偉(よしひで)前首相だ。

 

「じつは、裏金事件に関する政倫審への出席をめぐり、紛糾していた2月27日、菅前首相と森山裕総務会長、さらに二階俊博元幹事長が会合を開きました。森山さんが菅さんに『再登板して、事態の収拾をしては』と問いかけたところ、菅さんは『その気はないが……』と、含みのあることを言ったそう」(自民党議員)

 

 それから2日後。今度は、菅前首相と萩生田光一議員、加藤勝信議員、武田良太議員らが集まった。

 

「いずれもかつての派閥のキーマンです。彼らはこの会合で、ポスト岸田について意見交換をおこないましたが、菅さんは『(小泉)進次郎はどうだ』と、水を向けたのです。かつて、菅さんの後継者といえば河野太郎担当相でしたが、マイナンバー問題で菅さんの不興を買い、ここ数カ月、2人は言葉もかわしていないそう。一方、進次郎氏は、裏金事件では早くから『離党勧告を』と発言するなど、菅さんと歩調を合わせて踏み込んで発言しているし、ライドシェア問題で超党派の勉強会を立ち上げるなど、菅さん好みの規制緩和事案に積極的に関わっています。そんな姿を見て、菅さんも“進次郎を推す”と腹を決めたのでしょう」(政治部記者)

 

 だが、進次郎氏といえば環境相時代に、ポエティックな発言を連発するなど、さんざんな評判だったが……。

 

「いや、彼は“奇跡の更生”を果たしましたよ。2022年から、閣僚経験者としては異例の国対副委員長という役職に就き、“雑巾がけ”にいそしんできました。この仕事は国会審議を前に進めるため、野党の関係者と日夜、膝を突き合わせ、ときには“寝技”を駆使しながら微調整する地味なものです。進次郎氏は野党からの評判もよく、これまで足りなかった“実行力”を身につけました。応援演説もサボらずやっているし、街に出れば相変わらずの人だかりです」(別の自民党議員)

 

 さらに、強力な援軍も駆けつける予定になっている。

 

「かりに、進次郎氏が手をあげれば、菅さんを中心とする無派閥グループに加え、旧二階派や小渕優子氏、加藤氏の周辺議員は進次郎支持で固められる。ここまで膨らめば、岸田首相に恨み骨髄の旧安倍派議員らが、雪崩を打って支持に回る可能性があります」(前出・中堅議員)

 

 父にならい、岸田自民党をぶっ壊す!

( 週刊FLASH 2024年5月7日・14日合併号 )

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