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「何を根拠に断言できるのか」自民党・鈴木馨祐衆院議員、官房機密費を「選挙で使うことない」に集まる批判
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.05.13 16:50 最終更新日:2024.05.13 16:50
5月12日放送の『日曜討論』(NHK)のなかでの、自民党の鈴木馨祐(けいすけ)衆院議員の発言に批判の声があがっている。
鈴木氏は、政治資金規正法改正に向けた法整備を担当する、党の作業部会の座長として番組に出演した。そのなかで官房機密費の話題が出た際、鈴木氏は「先ほど、官邸の機密費がどうという話がありましたが、それは全面的に否定をいたします。当然、選挙目的、党目的で官房機密費を使うことはありません。そこはまず、断言させていただきたいと思います」と語った。
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「官房機密費は、国の施策の円滑かつ効率的な推進のためにあるもの。国政の運営上、必要な場合に、官房長官の判断で支出される経費のことです。ただし、領収書が不要で、原則的に使途が公開されることがないため、以前から使い道に疑問を呈する声があがっていました。過去には、官房機密費からマスコミ関係者や野党に金が配られていた、という指摘も出ています。当然のことながら、選挙に使っていいはずがありません」(政治担当記者)
官房機密費の毎年の予算額は、約12億円。そのうち領収書不要で官房長官の判断で使うことができる「政策推進費」は、約11億円だ。原資は税金で、あくまで内閣が施策を円滑かつ効果的に進めるための経費だ。それを選挙で使ったとなれば、政府与党が圧倒的に有利になってしまう。
官房機密費については、『日曜討論』の2日前、5月10付の中國新聞が、一面で「国政選挙に機密費」とスクープしたばかりだった。記事の内容は、2000年以降に官房長官を務めた自民党の元政権幹部が、国政選挙の候補者に陣中見舞いの現金を渡す際、内閣官房機密費から100万円を渡した、というものだ。元官房長官は、中國新聞の取材に対し、「厳密に言えば選挙ではいけないと思う。税金だから」と答えていた。
今回の鈴木議員の発言について、ニュースコメント欄やSNS上では、鈴木発言を批判する声が相次いでいる。
《何を根拠に断言できるのか聞きたいものです》
《身内の元官房長官が選挙の陣中見舞いとして使ったと証言しており、鈴木はこの証言が誤りであることを証明する必要がある。信用を完全に失った自民党国会議員の『断言』など誰が信用するというのか》
《若手の自民党員が何の根拠も説明しないまま「選挙に使っていない」とか全国放送の討論番組で言うのは、本当に終わっていると思います。自民党の「上」からの圧力なのか、本人出世の為の忖度からか、どうでも良いが…国民は もう 呆れてますよ》
《「選挙目的で使うことはない。断言する」と言っても、何の理由を示せないのでは話にならない。裏金問題で、金の使い方が問題になっていることがわかっているのか。使途が公表されないために問題視されることも多い機密費、疑われたくないならこの際オープンにしてみてはどうか》
官房機密費を選挙に使用していないというなら、自民党にはぜひ、内訳を開示してほしいものだ。
( SmartFLASH )