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韓国に亡命した北朝鮮兵士の体内から「数十匹の寄生虫」発見
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.11.21 06:00 最終更新日:2017.11.21 06:00
2017年11月13日、韓国軍は、板門店で北朝鮮兵士が軍事境界線を越えて韓国に亡命したと発表した。脱北兵士は、北朝鮮側から銃撃されており、腹部や肩を負傷しているという。
ヘリで亜州大学病院に搬送された脱北兵士だが、手術によって驚愕の事実が判明した。なんと脱北兵士の腹部に大量の寄生虫が生息していたというのだ。
2017年11月15日付けの「朝鮮日報」は、一般的な韓国人には見られない珍しい症状だと報じている。
手術を執刀した亜州大学病院のイグクジョン教授は、会見で、「JSA(軍事境界線)の兵士の腹部から、韓国では珍しい寄生虫が発見された。寄生虫は手術後の体に大きな影響を与え、合併症を引き起こす可能性がある」と発表。
教授によれば、兵士の体内に残っている銃弾を摘出することに成功したものの、大量の寄生虫が傷口から侵食し、兵士の腹の内部をかじって食べていることが判明したのだという。
さらに、「小腸が破裂し、糞便に汚染された寄生虫が確認できた。このままでは兵士の体にとってよくない状態が続く」と説明した。
朝鮮日報によると、寄生虫は感染した人間の糞をそのまま肥料として野菜に撒くことで、感染が広がるという。栄養失調や腸詰まり、膵炎に虫垂炎、腹膜炎などの症状を引き起こすとされる。
また韓国紙「ハンギョレ新聞」は、脱北兵士の体内にいる寄生虫は数十匹に及ぶと報じている。イグクジョン教授によれば、「寄生虫は大きいもので長さ27cm。寄生虫による汚染は深刻」という。
ちなみに、搬送された脱北兵士は身長170cm、体重60kg。これは韓国の文部科学省が2016年に発表した高校3年生の平均(173.5cm、70kg)にまるで及ばない数値だという。教授は、小腸の長さも1m60cmと、韓国の平均である2mより短かったと付け加えている。
兵士の腹部からはトウモロコシの残りカスと思われる物体も発見されたが、北朝鮮の厳しい食糧事情がはっきりとわかる結果となった。