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「愛知県民として忘れない!」吉村知事、愛知県知事に「万博協力」要請するも…県民から疑念と不信があふれた理由
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.06.06 15:45 最終更新日:2024.06.06 15:45
ボランティア応募人数が当初目標の2万人を大きく超えるなど明るい話題も聞こえてきた「2025年大阪・関西万博」。しかし、会場の人工島・夢洲(ゆめしま)のいたるところでメタンガスが噴出するなど、心配のタネは尽きない。
大阪府は小中高生を学校単位で102万人無料招待する計画を発表したが、ガス問題に加え、会場への交通アクセスが限定的なことなどから、「児童の安全が担保できない」と躊躇する学校が続出。すでに交野市の山本景市長は、学校単位の参加を見送るとし、6月4日には、市役所などから万博PRポスターの撤去も始めている。
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そうしたなか、是が非でも万博を成功させなければならない吉村知事は、6月5日に愛知県を訪れ、大村秀章知事と意見交換をした。
「愛知県は2005年に万博が開催されました。吉村知事は愛知県と連携して万博を盛り上げていく計画のようです。
大村知事から『万博をやった経験者としてしっかりと応援させていただく』とエールが送られると、吉村知事は『あと1年弱。課題も指摘されているが、一生懸命準備して愛知万博の経験のある愛知さんにいろいろ教えてもらいながら、素晴らしい万博を開催したい』と応じました」(社会部記者)
大村知事と吉村知事は笑顔で握手したが、大阪府政関係者は「さぞかし複雑な心境だったのでは」と苦笑する。いったいどういうことか。
「2021年、国際芸術祭『あいちトリエンナーレ2019』の『表現の不自由展・その後』という企画展で、展示物をめぐり名古屋市が反発。負担金の支払いを拒否して県と裁判になりました。最高裁で名古屋市の敗訴が決まりましたが、この過程で、大村知事に対してリコール運動が起こったのです。
吉村知事もX(当時はツイッター)に《リコールは簡単にはいかないと思いますが、応援してます》と投稿するなど、リコールに理解を示していました。
ところが、その後、多くの署名が偽造だと判明。主導した維新の支部長は逮捕され、吉村知事は定例会見で『リコール活動は直接民主主義として認められているが、署名を大量に偽造するのは違法行為、犯罪行為であってはならない。党として関与しているものではない』と火消しに追われました」(前出・大阪府政関係者)
この吉村・大村会談にXには、
《大村知事、握手のときどんな心境だったのかな》
《愛知県民として、忘れていないぞ!!》
《あーだから愛知さんなんて呼び方なのかな 普通、他県の知事に会って東京さんとか言わへんよね》
《動画でみるとすごい作り笑いと最後はやる気ない表情に見えるのは俺だけかな?》
など、疑念と不信の声が寄せられていた。遺恨は乗り越えて……ということか。
( SmartFLASH )