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「バスケ部の声出しが接客に活かされました」年商22億円・ココイチFC新社長は22歳! 仕事後のご褒美は「ビールに塩辛」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.06.14 06:00 最終更新日:2024.06.14 06:00
「2年前、前社長から社長交代を打診されたときは、冗談かと思いました(笑)」
そう語るのは、「カレーハウスCoCo壱番屋」などをフランチャイズで運営する、スカイスクレイパーの新社長に抜擢された諸沢莉乃さんだ。彼女は、22歳にして群馬県に本社を構え、1都8県全27店舗を抱える、年商22億円の会社の屋台骨を支える存在となった。
「高卒で、勉強もあまり得意じゃない。ずっと『ココイチ』の現場しかやってこなかった私が社長って、単純におもしろそうって思ったんですよね」(以下「」内の発言は諸沢社長)
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今回、諸沢社長と群馬県にある太田西矢島店にお邪魔した。彼女は、ココイチ本部が認定する接客スペシャリストの称号「スター」のバッジをつけ、エプロンに袖を通す。全国に1200店舗以上あるココイチのなかで「スター」を獲得しているのはわずか31人だけ。彼女は、最年少の20歳で獲得している。
「高校1年のときに、横浜の系列店舗でアルバイトを始めました。でも、私はあんまり要領がよくないので、入社してすぐに教わったココイチのモットー『ニコ・キビ・ハキ(ニコニコ・キビキビ・ハキハキ)』を意識しながら接客していました」
店舗での撮影後、指定された本社に向かうと、白のジャケットと黒のスラックスに着替えた“美人社長”がお出迎え。今回、諸沢社長の“お国入り”に同行した。
「こちらの本社は、数年前まで前社長が家族と住んでいました。私は神奈川県に住んでいるので、群馬の店舗まわりに来たときに立ち寄る場所です。月に1回くらいですかね。ふだんの打ち合わせは、Zoomなどが多いです」
案内された“社長室”には、繁盛を祈願したしゃもじ、前社長が釣った鮭の剥製や競馬の写真などが飾られている。
社長就任後、多くのメディアから取材を受けていたという諸沢さんだが、インタビューはいまだに苦手だという。
「始めのころは緊張しすぎて、途中で質問の内容を忘れたりして、取材後に反省していました(笑)」
そんな“がんばり屋”の原点は、中学時代にあるという。
「じつは、運動が本当に苦手で、克服するためにバスケ部に入部したんです。でも、結局レギュラーには一度も選ばれませんでした。声出し部です(笑)。でも、その声出しがいまの接客に活かされているので、無駄ではなかったです」
現在は社長として、経営会議や新作商品会議に参加し、毎日計160件ほどの社内日報のすべてに目を通す。さらに、全店舗を巡回し、接客はもちろん、各店の従業員を指導してまわる多忙な日々。プライベートはどうなのか?
「とくに趣味がないんですよ。ご褒美は、仕事後のビールですね。好きな銘柄はスーパードライ。ツマミは、馬刺しとか塩辛が好きです(笑)」
好きな男性のタイプを聞くと、「舘ひろしさんと、真田広之さんです」と、かなり渋い答えが返ってきた。
「同年代のコって、ちょっと何を考えているかわからないので、精神的にも年齢的にも、落ち着いている方がいいです。舘さんがココイチに来て『この後、お酒でもどう』って誘われたら? 嬉しいです! 『ちょうどいま上がりなんで』っていっちゃうかも(笑)」
最後に、諸沢社長のお気に入りの食べ方を聞いた。
「豚しゃぶカレーに、トッピングで、旨辛にんにくとマヨネーズです。もしくは、納豆+にんにく+マヨネーズ。私、マヨラーなんですよ(笑)」
現在は「前社長と並走しながら」という形だが、3年後には完全に独り立ちするという諸沢社長。彼女の物語は、まだ“煮込み”始めたばかりだ。