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「よくわかりません」石破茂氏、福岡での“首相批判”の中身と「自分が総理なら」自民党総裁に意欲の背景

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.07.05 17:40 最終更新日:2024.07.05 20:03

「よくわかりません」石破茂氏、福岡での“首相批判”の中身と「自分が総理なら」自民党総裁に意欲の背景

態度が不透明な石破茂氏

 

 たびたび、9月の自民党総裁選への「出馬報道」を否定している、石破茂自民党元幹事長だが、7月4日の福岡市内の講演ではこう言及した。

 

「(総理大臣の)有資格者である我々国会議員は、自分が出る出ないは別として、『自分が総理ならば、どうするんだい』ということは、つねに考えねばならないことだと思っております」

 

 

 やはり、石破氏のなかでも総裁選への意欲は強まっているのだろう。

 

 だが、そんな講演のなかで明かした「国会議員論」よりも周囲をザワつかせた発言があった。政治部記者がこう話す。

 

「講演会のホストは、山崎拓元副総裁でした。山崎氏は、今年5月に小泉純一郎元首相、亀井静香元政調会長、武部勤元幹事長といった“OB”の面々とともに、石破氏と会食をおこなっていました。

 

 そのなかで『総裁選に立つべし』といったアドバイスも出ていたほど、山崎氏は石破氏を推している。そんな彼の前だったためか、石破氏はこれまで“禁句”としていた岸田文雄首相への批判と取れる発言をしていたんです」

 

 石破氏がケチをつけたのは「新しい資本主義」についてだ。

 

“構造的賃上げの実現 分厚い中間層の形成”、“国内投資の活性化”、“デジタル社会への移行”の3本柱をもとに経済の好循環を作るという、岸田内閣の主要政策だが、講演のなかで、石破氏はこう評したのだ。

 

「私は経済学部を出ていないので、経済のことはよくわかりません。だけど、総理がおっしゃる“新しい資本主義”ってなんだったんだろうということが、いまだによくわかりません」

 

 そして、批判は政権運営にも広がったようだ。石破氏はこのようにも続けた。

 

「自民党員が、有権者が、自民党を信じていない。政治家を信じていない。政治改革、あれで終わりなのではありませんからね。

 

 企業には『会社法』があるのに、政党に『政党法』がないってどういうことですか。

 

(総理になったら)ポストをばらまくなんてもってのほかですよね。だけど、自民党総裁って公職じゃないので、公職選挙法の適用がないんだよね。だから、カネをばらまくっていうことがある。おかしくないですか」

 

 この講演内容は党内でもすぐに共有されたという。

 

「岸田さんの主要政策を批判するということは、『俺は出るぞ』と暗に言っているようなものですよ。石破さんはいつも、のらりくらりといった感じだから。いずれにせよ近いうちに正式に出馬宣言するでしょう」(自民党議員秘書)

 

 しかし、それまで「岸田首相を支える」と公言していた、石破氏。その心変わりはなぜなのか。

 

 政治部デスクはこう推察する。

 

「菅義偉前首相は、自民党総裁候補の擁立を画策していますが、かわいがっている小泉進次郎氏の擁立については、結局『まだ早い』と慎重な姿勢のままです。

 

 どちらかというと、一度周囲に『ないんじゃないの』と語っていた石破氏の擁立について、菅前首相は前向きな感触を出してきているんです。

 

 そうした政局が動いた背景が、福岡での講演の強気発言に繋がったのかもしれません」

 

 5度めの総裁選挑戦は、いつにもない手応えなのか――。

( SmartFLASH )

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