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「パワハラ上司みたい」「放送事故」石丸伸二氏、都知事選後インタビューでの“悪態対応”に「国政進出」を恐れる声

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.07.08 21:17 最終更新日:2024.07.11 16:32

「パワハラ上司みたい」「放送事故」石丸伸二氏、都知事選後インタビューでの“悪態対応”に「国政進出」を恐れる声

都知事選初日に街頭演説をおこなった石丸伸二氏

 

 7月7日の東京都知事選挙は、大方の予想どおり、現職の小池百合子知事が3選を果たした。

 

 そして、約291万票の小池氏に次ぐ約165万票で2位になったのが、終盤に蓮舫氏を抜いた前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏だった。

 

「投票締め切り後、すぐに小池氏の当選確実が報じられましたが、石丸氏は『今回この選挙に際して、本当に全力を尽くせた』と会見で支援者に感謝の意を伝えました。

 

 

 そして、報道陣などから国政選挙への考えについて聞かれた石丸氏は、『選択肢としては当然考えます。例えば、広島1区。岸田首相の選挙区です』と、国政進出への意欲をにじませていました」(政治担当記者)

 

 その後、民放キー局との中継で石丸氏はインタビューを受けたのだが、そこでの発言が物議を醸している。

 

 最初に取材に応じたのは、日本テレビ系の中継だった。

 

 まず石丸氏は、既存の政治家を批判するためにこれまで用いてきた「政治屋」という言葉の意味について、「党利党略、自分第一」と説明した。

 

 日本テレビ解説委員の小栗泉氏に「東京をよくしたいというだけではない。(出馬するのは)国政でもいい、広島でもいいというのは政治屋とは違うのか?」と聞かれると、「そりゃそうだと思いますよ。自分が当てはまっていたら、洒落にならない」と笑いながら返答するも、自身と政治屋の具体的な“違い”には触れなかった。

 

 しかし、社会学者の古市憲寿氏が「批判する政治屋と石丸さん自身がどう違うんですか?」と追及。それでも石丸氏は、「なんか堂々巡りになっている気がするんですけど、先ほど定義についてはお話ししましたよね」と、違いの明言を避けた。

 

 古市氏が食い下がり、「批判する政治屋と自分が体現している“政治家”とどう違うんですか? その定義を聞いています」と続けるも、石丸氏は「さっき答えたばかりです。もう一回(定義を)言えってことですか?」と取り合わず、中継自体が幕切れとなった。

 

 続いて石丸氏はTBS系の中継に出演。

 

 同局の篠原梨菜アナウンサーは、「(2位に浮上した)要因はどのように、とらえていらっしゃいますか?」と選挙戦の総括を求めた。しかし、石丸氏は「勝ち負けという表現がこの選挙にはそぐわないなと思っています。結果はあくまで都民の総意が可視化されただけ」と、質問の趣旨とは異なる返答をした。さらに、JX通信社の米重克洋氏に「善戦したという受け止めなのか?」と聞かれた際も、「なんという愚問」と問いそのものを一刀両断した。

 

 一方、石丸氏は自身が掲げた政策の一つ「東京一極集中の是正」について、「TBSがあんまりそう報じなかったから響かなかったのかもしれないですね」と非難とも取れるコメントをした。

 

「その後、石丸氏は『Mr.サンデー』(フジテレビ系)の中継にも出演しましたが、ここでも『同じ質問』と呆れる様子がたびたび流れていました。

 

 ところが、橋下徹氏から『途中から東京一極集中の主張を抑えたのでは?』と聞かれた際には、自分の考えていた“分散社会”の理想を答えるなど、ほかの2局よりは具体的に回答をしていた印象です。

 

 ただ、元乃木坂46の山崎怜奈さんの問いかけには『前提のくだりがまったく正しくないな』と、他局同様に質問自体を否定する様子でしたね」(前出・政治担当記者)

 

 こうしたインタビューの映像がX上で拡散されると、批判の声が多くあがっていた。

 

《終始挑発的な受け答え。こんな人が国政に出て来ると思うと恐怖しかない》

 

《終始不機嫌で、女性コメンテーターの質問を最初から否定して、宮根と橋下徹と泉さんにめっちゃ気遣われてた 不機嫌と言葉の圧で有無を言わせない過去のパワハラ上司を思い起こさせ辛くなった》

 

《ひねくれた回答で誠実さの欠片もない 質問者も困惑して放送事故かと思った》

 

 一貫して「可能性」という言葉を使い、国政進出を否定しなかった石丸氏。安芸高田市長として一躍有名になった“論法”は、全国の舞台でも通じるのだろうか――。

( SmartFLASH )

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