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秋の園遊会で見せたご快復ぶり「雅子さま」15分の壁

社会・政治 投稿日:2017.12.08 06:00FLASH編集部

秋の園遊会で見せたご快復ぶり「雅子さま」15分の壁

『日本雑誌協会代表取材』

 

「この秋以降、地方公務を多数こなされて、ご快復ぶりが自信につながっているようでした。そこで今回は『15分の壁』を越えるのではないかと期待されていたのです」(皇室ジャーナリスト)

 

 11月、東京・元赤坂の赤坂御苑で催された秋の園遊会。皇太子妃・雅子さま(53)は、またも途中でご退席された。

 

 14時15分ごろ、三笠山と呼ばれる丘に皇族方と整列された雅子さま。式典行事を終え、数十メートルの距離を歩いて招待客と懇親されたが、皇太子さまが「そろそろ……」と合図なさると、名残り惜しそうな笑顔を見せながら、浅黄幕の切れ間に消えていった。

 

 雅子さまは、2004年7月に「適応障害」というご病名が発表されて以降、長らく園遊会に出席されなかった。2015年秋のご出席は、じつに12年ぶりのこと。

 

 以来、4回連続(2016年秋は三笠宮殿下薨去により中止)の園遊会ご出席となるが、いずれも15分以内で中座なさっている。だが2017年、宮内庁関係者には、たしかな兆しが感じられたという。

 

「ご退席までの時間は長くなっている。雅子さまが招待客とじっくりお話しなさっていたためだ。参議院議員の朝日健太郎氏の前では、雅子さまが手を挙げて “身長が高いですね” と示されたようで、和やかな雰囲気が見て取れた。

 

 また、退席場所付近で皇太子殿下が合図を送られた後、雅子さまはさらに招待客に声をかけていた。皇太子ご夫妻の前を進まれる両陛下との距離が、最大で30メートル近くも空くほどだった」

 

 じつは開催前日まで、雅子さまの完全出席が検討されていた。皇室ジャーナリストの山下晋司氏が解説する。

 

「今回、退出されたのは過去3回と同じ場所。ここを越えると50メートルほど先の取材カメラの前を通り過ぎるまで、退出する機会はありません。無理はされないように中座されたのでしょう」

 

 園遊会での女性皇族の装いを決めるのは皇后陛下だ。春が和装の場合は、秋は洋装をお召しになるのが定例。労力がかかり、体を締めつける和装を、雅子さまは苦手とされている。しかし、今回は春に続き和装が選ばれた。

 

「和装が予定されていた昨年秋の園遊会が中止になったことで、今回和装が続いたとの見方がある。だが、装いを決めた美智子さまの思いもこめられていたのではないか。雅子さまの体調を慮りながら、皇后となるまでに皇族として人前で振る舞うことに少しずつ慣れていけるように、雅子さまの快復を後押ししようとされたのかもしれない」(前出・宮内庁関係者)

 

 2019年の皇后となる日へ向けて、ご快復の道を進んでいる雅子さまは、園遊会のみならず、今後も「皇后への壁」を越えていかなければいけない。

 

「雅子さまは、皇族と接する機会の多い人との接触に、特に重圧を感じるようだ。繰り返し参加する人の多い皇居の勤労奉仕団へのご会釈や、記者会見には現在参加されていない。今後これらに復帰されれば、大きなご快復の目安になるだろう」(皇室ジャーナリスト)

 

 行事を欠席しがちな雅子さまが、美智子さまと同様に振る舞えるのかーーそんな疑念の声もある。だが皇室研究家の高森明勅氏はこれに異を唱える。

 

「たしかに雅子妃殿下のおつとめのなかで、宮中祭祀は身体的にも精神的にも、もっともハードルが高いと理解していいでしょう。

 

 ですが、皇后におなりになったら、ご公務や祭祀が増えるかというと、そうではないのです。地方公務は皇太子殿下のほうが多いですし、祭祀の回数は皇后陛下と皇太子妃殿下は同じ。

 

 そもそも、美智子さまと同じように振る舞う必要はありません。雅子さまの新しい皇后像を求めていかれればいいのです」

 

「壁」は必ず越えられる。

 

(週刊FLASH 2017年11月28日号)

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