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「怖くてパリにいられない」五輪開催まであと1週間 市内は銃を手にした警官だらけ「隣国に一時避難」逃げ出すパリ市民
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.07.16 18:40 最終更新日:2024.07.16 18:40
7月26日の開会式まで2週間を切ったパリ五輪。すでに日本の選手らはフランス近郊の国に出発、直前合宿に入った。7月15日には、パリでの聖火リレーもスタートしたが……。一方で、パリ市民らは続々と市外へ“避難”しつつあるという。パリ市内に住んで4年という40代の日本人女性は「今のパリは怖くて仕方がない」と話す。
「私はパリの中心部、凱旋門近くのアパートに住んでいます。五輪が近づくにつれ、街中に銃を構えた警察官の数が日に日に増えています。オープンカフェでコーヒーを飲んでも、目の前で警官が銃を構えているんです。もう厳戒態勢と言っていいです。
それに市内では道路規制も進み、通れない道路がいたるところに出てきました。普段の生活も非常に不便です」
パリ五輪の前から、2015年11月にはパリで同時多発テロが起き、2016年7月にはニースで車両突入テロが発生した。そのため、フランス市民のテロへの警戒心は年々高まってきているという。
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「この大会で、私はテロが起きるだろうと思っています。フランス国内でそもそもテロ事件が多いうえ、近隣国のウクライナがロシアに侵攻され、さらに地中海の反対側ではガザが侵攻されている。周辺諸国で紛争が続く中での国際大会ということで、狙われやすいだろうと思っています。
私が懸念しているのは、セーヌ川で開催される開会式。完全にオープンな場所なので、テロの標的になりますよ。パリにいると、日本にいる時より何倍もテロの危険性を感じます」
加えて、7日に行われたフランス国民議会の選挙でも、不安定な国内情勢が露呈した。野党の左派連合「新人民戦線」が勝利して第1勢力になったものの、極右の流れをくむ右翼政党「国民連合(RN)」が伸張した。「フランスにもトランプ前大統領みたいな強烈な人物が台頭してくるのでしょうか」。女性は不安を覚え、五輪期間中は別の国に移動することを決断した。
「とりあえず何が起こるかわからず危険なので、パリを離れることにしました。隣国に一時避難します。私の周りでも『大会期間中はパリを離れる』という人が何人もいます」
女性が「パリ五輪は危険」と感じる以外にも、五輪期間中はパリ市内の地下鉄の運賃が値上げされるうえ、広場や道路、さらに観光施設は封鎖されるなど、市民生活に支障をきたすことは避けられない。
パリでは100年ぶりの開催になった五輪は、果たして無事に終えることができるか。
( SmartFLASH )
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