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なりふり構わぬ抱き合わせ? 万博チケットと大阪マラソン“コラボ企画”にネット失笑…前売り券の売れ行きいまだ23%
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.07.18 17:05 最終更新日:2024.07.18 17:26
7月16日、『大阪マラソン組織委員会』は、きたる「大阪・関西万博」とのコラボを発表した。2025年2月24日開催の「大阪マラソン2025」で「万博チケット付きランナー」が200人限定で募集されるというのだ。
「今回の万博とコラボするプランは、一般ランナーが支払う1万6000円の参加料に、万博の前売り券分にあたる6000円を追加で支払うことで、マラソンにも万博にも参加できるというものです。お得感はないようですね。7月23日10時から参加申し込みの受付がスタートし、200名は先着順です。ただ、マラソン開催日から万博開催日の4月13日まで、およそ50日間の開きがあるためか、国内在住者が対象ということです」(週刊誌記者)
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このマラソン大会は、大阪府庁前をスタートして御堂筋などを通り、大阪城公園にゴールする42.195kmのフルマラソン。大阪市内の名所を駆け抜けることから、毎年3万人以上のランナーが参加して、東京マラソンに比肩する人気の大会になっている。
このコラボ企画について、吉村洋文・大阪府知事は16日の会見でこのように語った。
「去年、走られた海外の、かなり多くの人が万博に行きたいと(いうことでした)。大阪マラソンを楽しんで、また2カ月後にも万博行こうという人につながればいいなと思います」
しかしこの「コラボ企画」とは距離を置いているようで、翌17日の会見では「僕から万博チケット付きランナーをやるべきとか、まず提案していない」と語り、「国内在住者限定になった理由」についても「詳細は知らない」と歯切れが悪かった。
万博の前売り券の販売目標は1400万枚とされているが、7月10日現在の売り上げは322万枚ほど。さばけているチケットはわずか23%にとどまっている。チケット収入によって、会場運営費用の総額1160億円をまかなうことから、このままでは赤字になる心配があるのだ。
「関西経済連合会の松本正義会長が17日の定例記者会見で、経済界全体で購入する700万枚のうち、『関西分のおよそ460万枚の購入に一定のめどがついた』と語るなど、明るいニュースもありますが、開催まで9カ月を切ったこの時期にしては、チケットの売り上げが伸びていません。そのため、あの手この手で販路を広げる作戦でしょう。相当、売れ行きにあせっているものと思われます」(社会部記者)
Xにはこの苦肉の策に、失笑があふれていた。
《これって『抱合せ販売』では? 人気のある商品に人気のない商品を一緒にして買わせる》
《グダグダすぎてチケット売れなさすぎて気の毒になってきた》
《なんかもうなりふり構わず 必死過ぎてかわいそうになってきたわ》
万博が開幕する2025年4月まで、あと1年を切っている。まだまだ世間を驚かすアイデアが出てきそうだ。
( SmartFLASH )