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東海道新幹線、運転見合わせで25万人に影響 気になる「きっぷ払い戻し」「ホテルのキャンセルに補償は?」JR東海に聞いた

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.07.24 14:54 最終更新日:2024.07.24 14:54

東海道新幹線、運転見合わせで25万人に影響 気になる「きっぷ払い戻し」「ホテルのキャンセルに補償は?」JR東海に聞いた

東海道新幹線豊橋~三河安城間で保守用車同士が衝突し、脱線した現場(写真・共同通信)

 

 7月22日未明、東海道新幹線の豊橋駅と三河安城駅の間の上り線で、保守用の車両同士が衝突。双方が脱線したことで、終日、浜松~名古屋間で運転を見合わせるというトラブルが発生した。JR東海は同日夜、運休した本数は328本で、約25万人に影響があったと発表した。追突車両に乗っていた作業員2人が重軽傷を負ったという。

 

「追突した保守用車両のブレーキを操作したが、何らかの原因で減速しなかったとも発表されました。終日、運休になったのは、保守用車両は重量が重いため線路に戻す作業に手間取ったこと、車両から油などが漏れていたこと、線路に破損があったことなどがあげられます。今後、JRは事故の原因を究明するということです。翌23日は、始発から通常ダイヤで運行されました」(週刊誌記者)

 

 子どもたちが夏休みに入ったばかりのため、東京駅には会社員などにまじり、家族や観光客の姿が目立った。

 

「外国の方は、アナウンスや渡された説明書が日本語だったので戸惑っているようでした。急遽、空路で大阪に向かうため、羽田空港に向かうグループや、予定を取り消して都内でもう1泊するホテルを探す家族なども見られました」(東京駅に居合わせた客)

 

 JR東海は、東京駅や名古屋駅で宿泊用の「列車ホテル」を用意したが、途中駅までは配置できなかったようで、途方に暮れる客もいたようだ。

 

 

 こうしたとき、鉄道会社に補償などを求めることはできるのだろうか。JR東海に聞いた。

 

 まずは運賃の払い戻しについて。

 

「旅行開始前に旅行を取りやめる場合、運賃・料金の全額をお返しします。運休した当日のほか、運休した日の翌日から起算して1年以内に、全国のJRのきっぷ売り場のある駅(駅員無配置駅を除く)に乗車券類をご提出いただければ、運賃・料金の払い戻しをいたします」

 

 今回は2024年7月23日を起算日として、1年後の2025年7月22日までの取扱いとなる。エクスプレス予約の会員、スマートEXの会員は、「エクスプレス予約」「スマートEX」へのログイン後、メニュー画面の「ご旅行を中止または変更される場合のお取扱い」の指示に従って操作する。きっぷ受け取り済みの場合は、2025年7月22日までにJR東海・JR西日本・JR九州のおもな駅窓口で払い戻しが受けられる。いずれも手数料は不要だ。

 

 ほかの路線を利用して移動した場合、運賃の割引などはあるのだろうか。

 

「運行しているほかの鉄道路線や、ほかの交通機関を利用してご移動になるお客様には、ご自身で別途、必要な手配をいただくことが基本ですが、運行不能となっている区間をほかのJR線で迂回してご利用になる場合は、元の乗車券の払い戻しや新しい乗車券の購入をされることなく、元の乗車券によってご乗車いただける取扱いをおこなうことがあります。

 

 7月22日においても、東海道新幹線の乗車券で、中央線や北陸新幹線で迂回してご乗車いただける取扱いを実施いたしました。なお、迂回となる乗車の際に特急をご利用になる場合は、特急券のお買い求めが必要となります」

 

 利用者がもっとも気になる、目的地に到着できずにホテルなどのキャンセル料が発生した場合の補償はどうだろうか。

 

「列車が運休や遅延をした場合、基本的にJR6社共通の運送約款などのルールに従って対応しております。ご乗車になった特急列車が2時間以上遅延した場合には、特急料金の全額を払い戻すこととなります。タクシー代やホテル代などの二次的な補償については、運送約款の範囲を越えており、補償の対象外となります」

 

 トラブル回避のためにも、リニア中央新幹線の一刻も早い開通が待たれる。

( SmartFLASH )

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