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立憲代表選「枝野」「泉」「野田」出てくる名前がマンネリすぎて「埋没しそう」…メンツが “新味ゼロ” になる絶望的な理由とは

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.07.31 20:50 最終更新日:2024.07.31 20:50

立憲代表選「枝野」「泉」「野田」出てくる名前がマンネリすぎて「埋没しそう」…メンツが “新味ゼロ” になる絶望的な理由とは

立憲民主党の泉健太代表(写真・時事通信)

 

 最大野党立憲民主党がピンチを迎えている。

 

「9月の後半に予定されている党の代表選が、まったく盛り上がりそうにないのです」と話すのは政治部記者。

 

 春ごろまでは、解散総選挙となれば過半数を確保しようかという勢いを持っていたのだが……7月7日に投開票された東京都知事選で、立憲所属議員だった蓮舫氏が3位に沈んだことから “風” は一変した。

 

 

 そんな状況で、現状打破のきっかけとしたいのが、党代表選だ。

 

「今のところ、出馬の意向を見せているのは、現代表の泉健太衆院議員と前代表の枝野幸男衆院議員の2人。ほかに出馬の可能性があるのは野田佳彦元首相と、2021年にも代表選に出馬し、泉氏に敗れた小川淳也衆院議員です。

 

 既視感にあふれていて、刷新感ゼロ。新顔として政策グループ『直諫の会』代表の重徳和彦衆院議員も出馬の可能性が取り沙汰されていますが、リベラル政党なのに女性候補もいない。

 

 埋没するのを避けるため、自民党総裁選の4日前を予定していますが、このままでは大方の予想どおり、埋没してしまいそうです」(前出・政治部記者)

 

 こうした状況に、Xへの投稿では、立憲民主党へのがっかり感が出ている。

 

《新鮮味なし。期待感なし。将来性なし。マンネリだね。人財が乏しいのかね》

 

《立憲は枝野や泉が代表になったら今までのイメージが払拭できずに参院選は厳しい戦いになると思う》

 

《政権交代不可能になりそう》

 

 じつは、立憲民主党の代表選の候補者になるためには、自民党総裁選候補と同じ「20人の推薦人」が必要だ。この20人が代表選出馬への高い壁になっている。

 

「かつて自民党総裁選でも、野田聖子衆院議員が20人の推薦人を集められず、立候補を断念したこともあるほどで、簡単に集められる人数ではありません。

 

 それに、立憲民主党の国会議員は、自民党の約4割しかいないのに、推薦人の数は同じ。民主党時代からの人数を継承したようで、候補者乱立を防ぐためらしいですが、実質的に自民党よりもかなりハードルが高い状況です。

 

 そのため、立候補できる人が限られ、代表選の顔ぶれに新鮮味が欠けるとも言われます。自民党の半数の10人にすれば、ほかにも新しい人や女性が出てきて、話題になると思うのですけど……」(同)

 

 立憲民主党関係者も「20人のハードルはやはり高いですね」として、こう続ける。

 

「うちの場合だと政策グループで20人以上のところは、枝野さんが顧問の最大グループ『サンクチュアリ』と、泉さんが会長の『新政権研究会(泉グループ)』くらいしかない。

 

 あとは、ほかのグループと連携してなんとか20人を集めるしかない状況です。小川さんも自身が取り上げられたドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』(2020年公開)のころは注目されましたが、旬をすぎた感もあります。

 

 もし、自民党総裁選に小泉進次郎さんが立候補すれば、話題は全部持っていかれるでしょう。党のトップを決める選挙において、うちは露出で負けてしまう。そうなれば、やはり女性議員が出馬しないと本当に “無風” になってしまいそうです」

 

 女性議員と言えば、前回2021年の代表選には西村智奈美・現代表代行が出馬した。だが、今回については不透明だ。

 

 別の立憲民主党関係者がこう言う。

 

「女性議員でキャリア的に見れば、西村さん、辻元清美参院議員、菊田真紀子衆院議員あたりになるのでしょうが……。

 

 ただ、次の選挙が “政権交代” で総理を狙う位置づけのものだとしたら、参院議員を選んだ時点で『本気じゃないな』と思われるので、辻元さんはほとんどあり得ないでしょう。

 

 うちの女性議員はまじめで、毒のない人が多いので、その点も難しい。自民党に話題を独占されないために、あえて個性の強い女性議員を立てるなら、参院議員ですが、塩村文夏さんという手もなくはないでしょうが……」

 

 立憲民主党代表選は、このまま注目されずにしぼんでしまうのか。

( SmartFLASH )

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