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電話番号は「461(シロイ)-961(クロイ)」知られざる税関の“密輸通報ダイヤル” 担当者に聞いた意外な理由とは

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.08.02 17:30 最終更新日:2024.08.02 17:44

電話番号は「461(シロイ)-961(クロイ)」知られざる税関の“密輸通報ダイヤル” 担当者に聞いた意外な理由とは

税関が押さえたマジックマッシュルーム(写真・時事通信)

 

 7月12日、映画『密輸 1970』が公開された。「海女」×「密輸」という異色の組み合わせだが、1970年代の韓国・沿岸部では、海洋密輸が盛んに行われており、その実話に着想を得て映画化されたのだ。

 

「2023年に韓国で公開されると、500万人以上を動員して『第44回青龍映画賞』最優秀作品賞を含む4冠に輝いた大ヒット作です。

 

 海水汚染が原因で漁ができなくなった海女たちは、仲介人を通じて密輸に手を出しますが、映画の中でポイントとなるのが“裏切り”。いわゆる、税関への密告です。海女、仲介人、そして悪徳税関との騙し合いが展開されるクライムアクションです」(映画誌ライター)

 

 

 密輸といえば、ここ日本でも2024年4月メキシコの海上コンテナ貨物から覚醒剤約531kgが見つかり、横浜税関が摘発したことを7月23日に発表した。

 

 また、同税関は7月25日、コカイン約178kg・末端価格44億5000万円相当が、外国貿易船から何らかの手段で海上に放たれ、小型船舶が引き揚げたうえ密輸した事件を摘発している。ひとつの事件で押収できたコカインの量としては、海上保安庁では過去3番目に多かった。

 

 後を経たない密輸だが、我々の生活には馴染みのない話……と思う人も多いだろう。しかし、税関によると“密輸専門”の情報提供を行う番号があるという。広報担当者はこう語る。

 

「“密輸ダイヤル”という24時間繋がる番号がありまして、0120-461(シロイ)-961(クロイ)です。水際対策のキャッチフレーズが『許しません白い粉、通しません黒い武器』なので、平成8年2月から統一してこちらの番号で全国で受けています。今までこういった問い合わせを受けたことがありませんので、番号が認知され、広まることを願っています」

 

 税関によると、「海外旅行先」や「港や倉庫」で何かおかしな行動を見かけた場合、情報提供を“密輸ダイヤル”で募っている。

 

 また、密輸情報タイヤルへの情報提供件数は、令和元年「296件」、令和2年「251件」令和3年「243件」と横ばいであったが、令和4年「369件」、そして令和5年「424件」と増えているのである。

 

 密輸が減ることを願うばかりだ。

( SmartFLASH )

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