自民党総裁選候補として8月19日にいちはやく出馬表明した“コバホーク”こと小林鷹之前経済安保相。翌20日、『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)にさっそく生出演し、テレビデビューを果たした。
「番組では、裏金事件の舞台となった安倍派の議員の支援を受けていることや、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係、さらには選択的夫婦別姓へのスタンスなどについて問いただされる場面がありましたが、いかにも東大卒、財務官僚出身らしく、理路整然とソツなく答えていたようにみえました」(週刊誌記者)
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そんな小林氏に“ダメ出し”をしたのが、元東京都知事の舛添要一氏。Xに、《総裁候補に立候補した小林鷹之議員のテレビ番組生出演を見たが、テレビ慣れしていないので、あまり上手くない。語り口が平板で言っている事が心に残らない》とブッタ切った。さらに、《大衆民主主義の時代にはテレビ活用が重要だ。石丸現象もSNSだけの力ではなく、テレビが拡散したおかげでもある。小林にはTV指南役が必要だ》と続けた。
この舛添氏の発言に、Yahoo!ニュースのコメント欄では賛同の声が上がった。
《全て教科書的で、張子の虎に見えた。高市さんみたいに、具体的事例や法令、政策を元に何をやれば良いか具体的に語れるレベルの方と比べると、まだまだだな》
《真面目だが不器用そうで面白くない。変に逃げたりかわしたりする癖を付けずに、誠意と熱意とビジョンを正面から訴えて欲しい。まだ生硬だが、伸び代は十分あるように感じた》
だが、舛添氏に対し“ブーメラン”も起こった。
《テレビで色々発言されますが、何一つ心に残る舛添氏のセリフは無い。こんなんでも、議員や東京都知事になれる。こんな方よりは、小林氏の方が遥かにマシだと思います》
《舛添さん、他人のことを言っている場合か。あなたこそ、言っていることが心に残らず、都知事も辞めたのではなかったのか》
舛添氏にとっては、とんだ“ヤブヘビ”となったが、実際のところ“コバホーク構文”の評判はどうなのか。
20日の出馬会見に参加した本誌カメラマンはこう語る。
「ハキハキ喋っていて、好感でしたよ。ただ、人前に立つのが慣れていないのか身振り手振りはやや演技くさかったですね。会見の終盤にはかなり汗をかいていて、何度も水を飲んでいました」
また、同会見に参加したジャーナリストの鈴木エイト氏は「ほぼメモを見ずに30分間、雄弁にスピーチ。政治家としての押し出しは優秀」と、熱意を感じ取っていた。
「たしかに小林氏は、人気では小泉進次郎氏にかなわないでしょうが、舛添さんのいうように今後、テレビに慣れてくれば評価も変わってくるでしょうね」(前出・週刊誌記者)
ともかく、重要なのはどんな政策を実行するかだ。今後は候補者間での政策論争に期待したい。
( SmartFLASH )