社会・政治
【自民党総裁選】小泉進次郎氏“サラブレッド仲間”が裏切りの“コバホーク推し”! 「中身がない」と盟友を失望させた環境相時代の「発言」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.08.21 21:00 最終更新日:2024.08.21 21:01
8月20日の16時過ぎ、この一報を毎日新聞がスクープすると、「小泉進次郎」の名前は一気にX上でトレンド入りした。
「一時は、子育てのために出馬を見送るのでないかという憶測も流れましたが、ついに本命が出てきた、という感じでしたね」(政治担当記者)
【関連記事:「石丸伸二のデジャブ?」総裁選出馬表明の小林鷹之氏、SNS駆使のプライベート発信で都知事選2位の候補に「似てる」ざわつく人々】
自民党ベテラン秘書もこう話す。
「8月19日に、49歳の小林鷹之元経済安保大臣が最初に立候補を表明し、会見を開きました。現在『コバホーク』の愛称も定着しつつあり、一気に知名度を上げています。
そこに小泉氏の出馬が取り沙汰されると、若手議員を中心に『待ってました』と大歓迎の様子だったようです。同じ40代の小泉氏も出馬となると、一気に、党内で“世代交代”の流れが進む可能性もありますね」
早くも、自民党総裁選は“小泉・小林2強対決”の気配ができつつある。
だが、そこに見えた、ある“異変”を、前出の政治担当記者は指摘する。
「小林氏の立候補表明会見には、24名の議員が同席したのですが、そのなかにはかつて小泉氏の“盟友”とされていた、福田達夫元総務会長の姿があったんです」
小泉氏の父は、いわずと知れた小泉純一郎元首相。
そして福田氏も、父は福田康夫元首相で、祖父は福田赳夫元首相という、両者とも政界の“サラブレッド”だ。
「小泉氏が党の農林部会長時代に、福田氏は部会長代理を務め、農協改革を進めたことをきっかけに、仲がよくなりました。6年前には、自民党若手有志30人による勉強会『2020年以降の経済社会構造会議』で、小泉氏が会長代行、福田氏は幹事長を務めるなど、2人の関係は強固なものだったんです。
2019年5月の産経新聞のインタビューで、福田氏は『小泉進次郎さんが首相になるのは10年後ぐらいだと思います。ポスト安倍ではなく大事に育ててもよいのではないでしょうか』と語り、気遣いを見せていたほど。
最近でも『小泉進次郎内閣が誕生した際は、女房役の官房長官は達夫だな』とまでいわれていたほどだったんですが……」(同前)
しかし今回、福田氏は小泉氏を裏切る形で、小林氏の支持にまわったということだろう。2人の間に、何があったのか。
政治部デスクは「じつは3年ほど前に、福田氏が小泉氏から離れたと聞いています」と話し、こう解説する。
「進次郎氏が環境大臣時代、政府が定める2030年度の『温室効果ガス削減目標』について、自民党として“裏の交渉”ができず、『(46%という)目標値が、おぼろげながら浮かんできた』と発言したあたりで、福田氏は周囲に『中身のない人間だった』と語り、距離を置くようになったそうです。
今回、小林氏を支持することは、数カ月前から決めていたとのことです。いまは安倍派の当選同期組に、小林陣営に加わるよう働きかける中心人物になっているほか、陣営の選挙戦術を決める幹部会議のメンバーにもなっています」
福田氏の支援は得られなかったものの、小泉氏については、すでに40人以上の議員たちの支持が集まっている、との報道もある。さらに“後ろ盾”となっているのは、菅義偉(よしひで)前首相や二階俊博元幹事長とみられ、強力な援軍がついている。
「いまのところの自民党総裁選の戦況は、最終的に決選投票に進む2人は進次郎氏と小林氏、または進次郎氏と石破茂元幹事長、という見方が強いですね」(前出・政治担当記者)
戦国時代さながら、“盟友”が袂を分かって争う自民党総裁選。「日本の未来」をいい方向に変えることになればいいが……。
( SmartFLASH )