三日天下だったのか――。
党の中堅若手を中心に24人が一堂に顔を揃えて気勢を上げた会見から3日。自民党総裁選に出馬を表明した “コバホーク” こと自民党の小林鷹之議員が失速を始めたという。
自民党の中堅議員が明かす。
「会見の翌日には、議員会館にある自民党議員の事務所にあいさつ回りをしていました。その後ろにはご丁寧に民放キー局が2社もついていたので、大名行列さながら。
密着取材を受けており、今週末に放送されると聞きました。ただ、翌日にはカメラが消えていたんです。このまま番組が放送されるのかどうかわかりませんが、人気が急落したのは間違いない」
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その原因は、小林議員の “古臭さ” だ。
「やはり、統一教会系団体のイベント出席問題がクローズアップされたのでしょうね。そもそも、刷新を口にするわりには、推薦人は旧安倍派と旧二階派ばかり。
もともと旧二階派の議員なので仕方ないとはいえ、裏金問題の中心にいた旧安倍派がゾロゾロと出てきては興ざめでしょう。
しかも、順番を間違えたのか、立候補する前に処分された旧安倍派の役職復帰まで口にしてしまいました。国民の反感は強いと思いますよ」(政治担当記者)
人気急落に追い打ちをかけたのが、小泉進次郎議員の登場だ。一部メディアの報道によると、小泉議員は、別の立候補予定者の推薦を断った際、理由として自身の立候補を示唆したという。先の中堅議員がこう続けた。
「やはり進次郎さんは千両役者ですね。岸田首相を慰労するためと、いきなり官邸に現れた。当然、ぶら下がり取材で総裁選のことを聞かれることはわかっていたはずですが、否定もせず、いつものヘンテコな例え話もなかった。
メディア側は、当然、進次郎さんの立候補の可能性を探り始めるので、すべて計算しつくされたシナリオですよ」
確かに小泉議員の立候補が確実になってからというもの、総裁選の候補者が次々と “脱落” している。
「石破元幹事長は立候補の表明日も決まりました。これで3人。残りは、河野太郎デジタル相と旧岸田派から林芳正官房長官。この5人ぐらいが確実で、あとは一気に推薦人の確保が難しくなりました。
というのも、推薦した候補者が敗れると、内閣入りが消滅しますからね。総選挙もすぐと言われているので、いまはみんな『勝ち馬に乗りたい』わけです。最有力候補である小泉議員が動き出したことで、一気に一本化の雰囲気が漂ってきました」(同)
コバホークに残された次の一手は、はたして……。
( SmartFLASH )