8月21日、警視庁のマスコットキャラクター「ピーポくん」のぬいぐるみ製造がストップしていることが共同通信によって報じられ、驚きの声が多数、あがっている。
「ピープルとポリスの頭文字を取って名づけられた『ピーポくん』は、1987年に誕生。数ある警察のキャラクターとしては“先駆け”的な存在です。警視庁絡みのイベントに登場することもあるほか、1997年に放送されて大ヒットした刑事ドラマ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)では、織田裕二演じる主人公の青島俊作が、ピーポくんにそっくりな『ピーポーくん』という着ぐるみに入るシーンが登場し、相乗効果でピーポくんのグッズが大人気になったこともあります。
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ピーポくんのぬいぐるみは、大中小の3サイズがあり、警視庁本部の売店や警察博物館『ポリスミュージアム』、東京の府中・鮫洲・江東の各運転免許試験場などで販売されているほか、インターネットでも販売していましたが、製造中止につき、現在はホームページからも削除されています」
共同通信の記事によると、ピーポくんの製造を委託されていた工場が、職人の高齢化のため3月末に閉鎖され、製造がストップ。警視庁は、製造再開に向けほかの業者と交渉を続けているいう。
長年、親しまれてきたピーポくんの製造中止の一報に、Xでは、
《一番デカいのうちにいる 警察署に行ったら置いてあって欲しくなった》
《東陽町に免許更新に行く時いつも欲しいなと思ってたのに》
など、惜しむ声が複数、あがった。また、8月22日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)に出演した、元NHK記者でジャーナリストの岩田明子氏は「誕生したときにめっちゃ、ひと目ぼれして。いっぱい持っています」と、ピーポくんファンであることを告白している。
製造中止の原因が職人の高齢化という点には、
《業者が手を挙げないでニュースになるって事は…どれだけ安く出してたんだ?》
といった声のほか、
《刑務所作業製品っていう選択肢はないのでしょうか?》
《刑務作業に委託すれば良いんじゃないかなぁ…?そこでしか作らない物だと民業圧迫になるんかな?》
など、刑務作業による製造を求める声も多くあがった。
「たしかに、刑務所での刑務作業では、子供用の積み木のおもちゃなど、多様なものを製造しているので、対応は可能でしょう。ただ、刑務所は法務省の管轄です。日本の縦割り行政をかんがえると、なぜ警察庁のマスコットキャラクターを法務省がつくるのか、という意見も出てきそうですね」(社会部記者)
頭のアンテナは「社会の動きを素早くキャッチするため」というピーポくんだが、職人の高齢化問題はキャッチできなかったのか。
( SmartFLASH )